房総半島南部の地震 [地震・火山・地質]
5月12日(金)
11日朝の地震、千葉県南部の鴨川市付近が震源。房総半島南部、しかも外房が震源というのは、比較的珍しい。
言い方を変えると、房総半島南端の沖を東西に走る相模トラフのすぐ北側。
相模トラフには、フィリピン海プレートが沈み込んでいるが、その比較的浅い部分(深さ40km)で起こった。
相模トラフ系の海溝型超巨大地震(M8クラス)は、だいたい200年前後の周期で、前回が1923年の関東大震災なので、まだ100年近くは余裕がある。
むしろ気になるのは、今回のような沈み込んだフィリピン海プレート内部で起こる地震で、今回より一回り大きなM6.5~7クラスで、震源が西より(内房・東京湾岸)だと、首都圏に被害が出る。
この種の地震は、周期性がはっきりしないので、予測ができない。
1855年の安政江戸大地震(M7?)から、もう170年近くが経っている。
1894年の明治東京地震(M7)からも130年が経過している。
昨日の地震、ちょっと嫌な気がする。
気のせいならいいが・・・。
11日朝の地震、千葉県南部の鴨川市付近が震源。房総半島南部、しかも外房が震源というのは、比較的珍しい。
言い方を変えると、房総半島南端の沖を東西に走る相模トラフのすぐ北側。
相模トラフには、フィリピン海プレートが沈み込んでいるが、その比較的浅い部分(深さ40km)で起こった。
相模トラフ系の海溝型超巨大地震(M8クラス)は、だいたい200年前後の周期で、前回が1923年の関東大震災なので、まだ100年近くは余裕がある。
むしろ気になるのは、今回のような沈み込んだフィリピン海プレート内部で起こる地震で、今回より一回り大きなM6.5~7クラスで、震源が西より(内房・東京湾岸)だと、首都圏に被害が出る。
この種の地震は、周期性がはっきりしないので、予測ができない。
1855年の安政江戸大地震(M7?)から、もう170年近くが経っている。
1894年の明治東京地震(M7)からも130年が経過している。
昨日の地震、ちょっと嫌な気がする。
気のせいならいいが・・・。
能登半島先端でM6.5、最大震度6強 [地震・火山・地質]
茨城県北部でM4.7、最大震度4 [地震・火山・地質]
茨城県南西部M4.1、千葉県北西部M3.8 [地震・火山・地質]
千葉県北西部でM4.1、最大震度3 [地震・火山・地質]
根室沖~十勝沖の巨大地震 [地震・火山・地質]
柱構造ではなく壁構造 [地震・火山・地質]
2月15日(水)
トルコ南東部大地震(M7.8)が発生した時、「これは大きな被害になる」と直感したのは、若い頃、中央アジア(シルクロード)を旅行して、ユーラシア大陸の中央部の広大な×燥地帯における、家の建て方をこの目見て知っているから。
家の壁の材料は、基本「土」。
水で粘土状にした土を木枠に詰めて、地面に伏せる。
枠をとると、30×15×12cmほどの直方体ができる。
その作業を繰り返し、よく乾燥させる。
こうして「日干し煉瓦」ができる。
ヨーロッパの煉瓦のように焼かない。
雨が少ないから、それで十分に役に立つ。
そもそも焼成に必要な木材に乏しい。
家の壁は、その日干し煉瓦を積み上げていく。
適当に隙間を開けたりして、なかなか見事な造形もある。
煉瓦と煉瓦の接着剤は、やはり水に溶いた粘土。
漆喰やコンクリートは、よほど裕福な人でないと使わない。
木材の柱はない。
鉄筋に相当するようなものもない。
だから、地震で崩れれば、土の山に戻る。
さすがに近代化した現代では、もうすこしマシな建築方式になっていると思うが、煉瓦を積み上げていくという基本的な考え方は変わっていないと思う。
現地の倒壊したビルの映像をみると、やはり鉄筋や鉄骨に相当するものがとても少ないことがわかる。
日本の建築は、伝統的に柱で家を支える柱構造で、極端に言えば、壁がなくても家は建つ。
それは現代のビル建築の鉄骨構造にも継承されている。
あの地域の建築は、柱で支えるのではなく、壁で支える壁構造なのだ。
トルコ南東部大地震(M7.8)が発生した時、「これは大きな被害になる」と直感したのは、若い頃、中央アジア(シルクロード)を旅行して、ユーラシア大陸の中央部の広大な×燥地帯における、家の建て方をこの目見て知っているから。
家の壁の材料は、基本「土」。
水で粘土状にした土を木枠に詰めて、地面に伏せる。
枠をとると、30×15×12cmほどの直方体ができる。
その作業を繰り返し、よく乾燥させる。
こうして「日干し煉瓦」ができる。
ヨーロッパの煉瓦のように焼かない。
雨が少ないから、それで十分に役に立つ。
そもそも焼成に必要な木材に乏しい。
家の壁は、その日干し煉瓦を積み上げていく。
適当に隙間を開けたりして、なかなか見事な造形もある。
煉瓦と煉瓦の接着剤は、やはり水に溶いた粘土。
漆喰やコンクリートは、よほど裕福な人でないと使わない。
木材の柱はない。
鉄筋に相当するようなものもない。
だから、地震で崩れれば、土の山に戻る。
さすがに近代化した現代では、もうすこしマシな建築方式になっていると思うが、煉瓦を積み上げていくという基本的な考え方は変わっていないと思う。
現地の倒壊したビルの映像をみると、やはり鉄筋や鉄骨に相当するものがとても少ないことがわかる。
日本の建築は、伝統的に柱で家を支える柱構造で、極端に言えば、壁がなくても家は建つ。
それは現代のビル建築の鉄骨構造にも継承されている。
あの地域の建築は、柱で支えるのではなく、壁で支える壁構造なのだ。