複雑なことを簡明に話す工夫が必要

12月14日（木）

「幼稚だ」「簡単すぎる、現実はもっと複雑」「わかりにくい」etc

予想通りの批判。
だったら代案を出してほしい。

「三段重ねのアイスクリーム」（当初は「三段重ねのお重箱」）は、20年以上、講義で話して、それなりの教育効果をあげている。

複雑なことを難しくは話すのは、実は簡単なことだ。
でも、それでは理解する人は少なくなる。
複雑なことを簡明に話す工夫が必要なのだ。
そうしないと、大勢の人には届かない。

それと、「たとえ話」という概念が、解らない連中がこれほどいるとは！
「たとえ話」に厳密性や緻密性を求めて、どうするんだよ。

真面目というか、頭が硬いというか・・・。

こう思考の柔軟性がないと、世の中を渡っていくの、きっと辛いだろうな。

コメント 6

大変ご無沙汰しております。覚えていらっしゃるでしょうか？
我が家は東京新聞を購読しており、一昨日、順子さんのお顔が突然飛び込んできて、びっくりするやら懐かしいやら。

記事は大変判りやすかったです。
3段アイスが溶けて混ざった例えで、３段同じ味だとわからないけど１つでも違うと違和感が生じるというのが味覚の経験から想像でき、そこから性的違和感を想像する足掛かりになりました。
この例え話が、今まで私が聞いたジェンダー論の中で一番わかりやすかったです。

私は小学生の子持ちですが、学校でジェンダー教育があるとしたらこの記事を先生に紹介したいと思いました。
大学の講義でなく、老若男女が目にする新聞という媒体の裏一面なので、こういう紙面の方が私は好きですが、ご意見は様々なのでしょうね…。

つまらない疑問ですが、なぜ女がイチゴ味ではなく抹茶味なのか？
３段めだけ味が違うアイスは文章表現のみで、イラストが載らなかったのか？が気になりました。

これからも、私の様に知識のない者にも判りやすい発信を続けてくださると嬉しいです。
長文失礼いたしました。
by ふきまき (2017-12-15 10:06) 

こんばんは。
「複雑な現実をわかりやすくしようとしてたとえ話を用いている」のを批判されてしまうとは残念です…。

わたしだったら今の時期はクリスマスに近いということでケーキにたとえますね。
女性をイチゴ・男性をメロンで表すとして、
３つの要素は中に入っているフルーツが身体的な性・中のクリームの味が性自認・外にデコレーションされているフルーツが性表現。
プレゼントの相手の性別を性的指向にたとえて、
そしてもらった人はたいてい１つのケーキとして認識するでしょう。
by みれい (2017-12-18 22:20) 

東京新聞のサイトで記事を読みました。
ものすごく分かりやすくてすんなりと頭に入りました。
性自認が曖昧な人・決めたくない人は、二段目のアイスがチョコでも抹茶でもない、例えばバニラアイスになっているんだな…と考えるのも楽しかったです。
それにしても…これほど分かりやすく説明しても批判してくる人がいるとは。
知的レベルの低下もあるでしょうが、自分にとって都合の悪いことについては些細なことであっても批判せずにはいられないクレーマー気質の人が増えているのかもしれません。
by うぐいす (2017-12-25 21:18) 

ふきまきさん、いらっしゃいま～せ。
お返事が遅くなり失礼しました。
ご感想、とてもうれしいです。

でご質問ですが、チョコレートと抹茶になったのは、カラー紙面の印刷効果の問題です。
私の講義では、素朴にバニラとチョコレートで説明するのですが、せっかくのカラー紙面でバニラ（白）はもったいないということになりました。

３段目だけが違うパターンは、試作版ではあったのですが、やはり紙面の都合で消えました。

まあ、いろいろ制約があるので仕方がないです。



by 三橋順子 (2018-01-08 13:48) 

みれいさん、いらっしゃいま～せ。

ケーキのたとえ、面白いです。
ただ、イラストで表現するのは、けっこう難しそうです。
by 三橋順子 (2018-01-08 13:50) 

うぐいすさん、いらっしゃいま～せ。

わかりやすく、例え話にすれば、批判される。
詳細に説明すると、わかりにくいと批判される。
けっこう凹みました。

でも、みなさんのコメントで、また勇気をいただきました。
ありがとうございます。
by 三橋順子 (2018-01-08 13:52)