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和歌山電鉄貴志川線・全駅駅長「タマ」(16歳)逝く [訃報・追悼]

6月24日(水)
たま駅長.jpg
当猫には人間の役に立とうとか、まして廃線危機の小地方私鉄を立て直そうとか、そんな意識はまったくなかったと思う(たぶん)。

ただ、駅が居心地がよく、餌をくれたり撫でてくれる人にちょっと愛嬌を振りまいていただけなのではないだろうか(たぶん)。

それでいて、大勢の人間がやろうとしてできなかった、路線長わずか14.3kmの地方私鉄の財政改善を、ほとんど一匹の魅力で成し遂げてしまった(もちろん、演出も巧みだったが)。

まさに「偉猫」である。駅前に銅像を立てて永く顕彰すべきだろう。
今後は、二代目駅長「ニタマ」の活躍に期待する。

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三毛猫「たま駅長」死ぬ 和歌山電鉄、28日に社葬

和歌山電鉄は24日、三毛猫駅長「たま」が22日夜に急性心不全で死んだと発表した。5月19日から鼻炎で治療していた。人間にたとえると80歳ぐらいの16歳だった。

たま駅長は1999年4月29日生まれ。旧南海電鉄貴志川線貴志駅(和歌山県紀の川市)にすみついたトラ猫が産んだメスで、貴志駅隣の小屋で飼われていた。

2006年に和歌山電鉄に移管される際、線路や駅舎の用地を南海電鉄から買い取った地元自治体から小屋の撤去を求められ、飼い主が「猫が駅に住めるようにしてほしい」と和歌山電鉄の小嶋光信社長に直訴。「ふてぶてしいようで、どこか愛敬のある風貌(ふうぼう)」が見初められ07年1月、貴志駅の駅長に就任。一気に全国区となり、たま駅長をモデルにした駅舎や電車ができるなど、ローカル線を元気づけてきた。14年1月に「ウルトラ駅長」となり、全駅の駅長になった。

その功績をたたえ、和歌山電鉄は28日午後0時半から、貴志駅コンコースで小嶋社長が葬儀委員長となり社葬を営む。

『朝日新聞』2015年6月24日20時10分
http://www.asahi.com/articles/ASH6S6256H6SPXLB014.html

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コメント 1

真樹猫ちゃん

何しろ、たまはおばあちゃんなので晩年は業務?も大変だった
と思いみゃすにゃ。
外国からもたま駅長を取材にメディアが訪れたとか。
それにしても、最近妙に三毛猫が少なくなったような・・・
かどわかしでもあるみょうでせうか。
by 真樹猫ちゃん (2015-06-28 17:47) 

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