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万年筆ミッション [日常]

8月20日(水)
(続き)
15時、東急東横線(渋谷駅乗換)東京メトロ半蔵門線(表参道駅乗換)同銀座線というルートで京橋駅下車。
酷暑の中、あまり縁が無い駅になぜ来たかというと・・・。
先日、帰省した際、父親から、ミッション(使命)を与えられた。
父親が長年愛用している万年筆(PILOTのカヴァリエ)が壊れたので・・・、
(1)修理に出してほしい。
(2)同じ万年筆をもう1本買ってほしい。
今どき、万年筆よりも使い勝手が良い筆記具はいくらでもあるが、90歳の人に今さら「新しい筆記具をつかってみたら」とは言えない。
取りあえずの代用に、私が愛用するボールペン(uni-ball eye)を渡して、引き受けた。

東京に戻ってネットで調べたら、京橋にあるパイロットコーポレーション本社ビルの2階にある「PEN STATION Museum」が修理の窓口になっていることがわかったので、早速、出掛けた、という訳。

おっ、ここだ。
P1110351 (2).JPG
階段を上って・・・、
P1110358 (2).JPG
「万年筆一筋40年?」という感じのスタッフさん(女性)に父から預かった万年筆を手渡す。
幸いペン先の交換と若干の修理で直るとのこと。
ここでは筆記具の販売はしていないので、「これと同じものを欲しいのですが、近くで売っている所はどこですか?」と尋ねて教えてもらう。

東京メトロ銀座線で1駅戻って、銀座駅へ。
まず、いちばん手近な「三越・銀座店」に寄って案内嬢に尋ねると、万年筆は輸入物しか扱っていないとのこと。
そこで、地上に出て銀座二丁目の「伊東屋」へ。
「ここならあるだろうと」思って行くと、あれ?工事中だ。
案内係りのおじさんに指示されて、すぐ近くの路地(マロニエ通)にある仮店舗へ。
ところが、「このタイプは、お取り寄せになります」と店員さんに言われてしまう。
う~ん、「伊東屋」の本店にも置いてないのか・・・、やっぱりもう万年筆は過去の商品になっていることを実感。

あとはもう日本橋の「高島屋」か「三越本店」かしかない。
また銀座線に乗って2駅先の日本橋駅で降りて「高島屋」へ。
ここに来るのいったい何年ぶりだろう。
昭和の香り濃厚な店内を5階に上がり、文具売り場を探す。
やっと小さな売り場をみつけて「PILOTのカヴァリエという万年筆を探しているのですけど・・・」と言うと「はい、ございます」という返事。
ああ、やっと買えた。

また地下鉄で京橋駅へ。
「PEN STATION Museum」で、1時間前に預けた万年筆を受け取る。
これでミッション完了。
P1110357 (3).jpg
↑ やれやれ・・・。
それにしても暑い!
日が西に傾いてきたが、それでもまだ気温は体温より高い感じ。
軽い脱水症状を感じたので、「PEN STATION Museum」1階のカフェに入る。
P1110359 (2).JPG
普段飲んでいるより上等なオレンジジュースで水分補給。

涼しい店内は、万年筆世代の高齢者(70歳以上)の憩いの場になっている。
私たちの世代には、こういう穏やかな老後はないのだろうなぁ。
物を書く道具が万年筆からパソコンに変わったのは、文明の進歩のはずなのに、なぜ豊かな老後が失われてしまうのか、私たちはどこかで道筋を間違えたのではないだろうか?

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コメント 2

生方卓

初めまして。
神保町に有名な万年筆専門店があります。http://www.navi-bura.com/main.php/view/main_ca_6/sub_ca_4/0/00091/0/
ご存知だったら余計なお節介でごめんなさい。
by 生方卓 (2014-08-21 06:17) 

三橋順子

生方卓さん、いらっしゃいま~せ。
ご教示ありがとうございます。
そういう店を知っていたら、右往左往しなくて済んだかも。
by 三橋順子 (2014-08-21 08:17) 

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