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久しぶりのソーキそば [生活文化・食文化・ファッション文化論]

4月22日(月)
井の頭公園駅から京王井の頭線に乗って渋谷に戻る。
行きに東急東横店で沖縄物産展をやっているのに気付いていたので、行ってみる。
6月に仕事で沖縄に行く予定なので、パンフレットなど情報収集が目的。
ごっそりパンフレットを収集した後、物産展の一角の沖縄料理の出店(「王家」)で昼食も済ませる。
018.JPG
↑ 沖縄料理の定番ソーキそば(800円)。
沖縄そばを食べたのは20年ぶりくらいだろうか。
ソーキ(豚のあばら肉を煮込んだもの)はおいしい。
鰹だしがベースのお汁も美味。
しかし、やはり小麦粉麺の腰の無さが私には物足りない。
沖縄そばが、沖縄の人々の大衆食として定着したのは意外に新しく、琉球王朝時代ではなく日本に併合された明治時代、それも後期のことらしい。
明治35年(1902)に宮崎県出身の福永義一という人物が開業した「観海楼」という店が沖縄の「支那そば屋」とされている。
考えてみれば、亜熱帯の沖縄では冷温帯に適応したの穀物である小麦はほとんど獲れないはず。
つまり、小麦は域外からの輸入品で、そんなものが庶民食になるはずがない。
「観海楼」の料理を任されたのは大阪の支那料理屋から招かれた辮髪の清国人だったらしい。
そう言われると、沖縄そばの麺の腰の無さは、昔、北京や南京で食べた中華麺と似ている。
つまり、日本本土では腰の弱い中華麺から腰の強いラーメンに進化?したのに対し、沖縄そばは中華麺本来の姿を比較的止めているのだろう。
ただ、お汁は、豚骨系から次第に魚介系に移行しているようで、これは日本本土の影響なのかもしれない。
(続く)
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