2014 FIFAワールドカップ・アジア４次（最終）予選Ｂ組、日本ｖｓイラク戦

９月11日（火）

2014 FIFAワールドカップ・アジア４次（最終）予選Ｂ組、日本ｖｓイラク戦。
前半２５分、岡崎の右からのクロスをＦＷ前田がヘディングで決めて先制。

守備陣のレギュラーを出場停止で３人（今野・栗原・内田）も欠いている日本は、イラクのカウンター攻撃をＧＫ川島（←「神」に近かった）を中心に守りきって１－０で辛勝。
勝点１０として、Ｂ組首位を守った。

攻撃の中核である香川を腰痛で欠いた日本の出来は良くなった。
とくに立ち上がり、メンバーをガラリと変えて来たジーコ監督の奇襲に戸惑い、ピンチの連続。
ＧＫ川島のファインセーブでなんとか凌いだ。
その後も、思うように攻撃の形が作れなかった。
イラクのＧＫもいい選手だ。

イラクは、若い選手中心だったが、身体能力に優れた良いチームだと思う。
アメリカの侵略に国土を蹂躙され、いまだに内戦に近い状況にあることを考えると、ジーコ監督がここまでチームを作ってきたこと、すばらしいと思う。

2014 FIFAワールドカップ・アジア４次（最終）予選は、Ａ・Ｂ各５チームで２位までがＷ杯出場決定。
各組３位はアジア地区プレーオフへ、その勝者が南米予選５位と大陸間プレーオフ。

で、日本が属するＢ組の状況は、

日本　　　　　４試合３勝１分（勝点１０）　　１１　１　＋１０
ヨルダン　　　３試合１勝１分１敗（勝点４）　３　８　－　５
オーストラリア３試合２分１敗　　（勝点２）　２　３　－　１　　
イラク　　　　　３試合２分１敗（勝点２）　　　２　３　－　１
オマーン　　　３試合２分１敗（勝点２）　　　１　４　－　３

Ｂ組もう１試合のヨルダンｖｓオーストラリア戦は波乱。
ヨルダンが２－１でオーストラリアを破って２位に浮上。
オーストラリアは３戦していまだ勝星なしの不振で、かなり苦しくなった（残り５戦で４勝が必要？）。

日本が１試合多く消化しているのを考慮しても、３位に勝点で８差（実質５差）をつけているのは大きい。
過去のアジア最終予選を見ると、勝点１６なら予選通過は確定的。
勝点１５でも大丈夫だと思う。
さらにＢ組は各チーム引き分けが多く（８試合中４試合が引き分け）、勝点が伸びていないので、勝点１４でも通過できるかも。

日本の残り試合は４試合だが、アウェーが３試合ある。

2012年11月14日　　オマーン（Ａ）
2013年03月26日　　ヨルダン（Ａ）
2013年06月04日　　オーストラリア（Ｈ）
2013年06月11日　　イラク（Ａ）

勝点１６で予選通過と想定すると、あと２勝、勝点６を積み上げればいい。
できることなら、力がやや劣るオマーン、ヨルダンに連勝して決めてしまいたい。

ホームで決めれば盛り上がるだろうが、オーストラリアは難敵だ。

まして最終アウェーのイラク戦に予選通過がかかるようなことは絶対にしたくない。
今日の試合の様子から厳しい戦いになるのは自明だし、なにより縁起が悪い。
1993年10月28日、1994アメリカＷ杯・アジア地区最終予選で、日本が手中にしかけたＷ杯初出場を最後の最後で逃した「ドーハの悲劇」の相手がイラクだったから。

（追記）　ヨルダンｖｓオーストラリア戦の結果を加えて、少し書きなおしました。

コメント 2

アウエー戦は引き分けでもイイという人がいますが、オマーン、ヨルダンと連破して、さっさとオリンピック行きを決めてもらいたいです。その上で、ヨーロッパや南米の強豪国と強化試合を行い、ワールドカップに臨んでほしいです。
by Komatsu (2012-09-12 12:11) 

Komatsuさん、いらっしゃいま～せ。

アウェー３戦を含めて残り４戦全部引き分けでも、勝点１４になるのでたぶん大丈夫です。
日本が引き分けるということは相手も勝点１しか取れないということなので、いっそう予選通過ラインが下がることになるからです。
おっしゃる通りで、早く出場を決めて、欧州・南米対策をしっかり取って欲しいですね。
by 三橋順子 (2012-09-14 22:57)