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昔の画像や女装者の写真に鮮明度を求められても困る [性社会史研究(性別越境・同性愛)]

3月4日(金)

昔の画像や女装者の写真に鮮明度を求められても困る。

昔(1960年代以前)の写真プリントは名刺サイズ(現代のLサイズの半分以下)のものがけっこうあって、それから起こした画像が鮮明なわけがない。

古い雑誌から探し当てて、スキャナーで取り込んだ画像も同様。
元が不鮮明なわけで、私の技術のせいではない。

女装者の写真は、むしろ鮮明であっては困る(髭跡や毛穴、皺がが写る)ので、ソフトフォーカス・フィルターを着けて、ぼやかして撮るのが当たり前だった。

スモーク炊いた上に、ソフトフォーカス・フィルターで撮影して、煙に中におぼろに姿が浮かぶ「ソフト・フォーカスの女王」と呼ばれた有名な女装モデルもいた。

ともかく、現代の技術感覚で、過去の写真を判断されるのは、とても困る。
たとえ、不鮮明な写真にも、それなりに歴史的&学術的な価値はあるのだから。


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