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「杉田水脈『生産性』発言」問題、自民党本部前の抗議活動を報じる『朝日新聞』( [現代の性(同性愛・L/G/B/T)]

7月28日(土)

昨夜(27日夜)の自民党本部前の抗議活動を報じる『朝日新聞』(28日朝刊)。

「杉田水脈『生産性』発言」を擁護する保守派のコメントも掲載。

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「杉田氏辞職を」広がる抗議 「子供作らない、生産性ない」寄稿

衆院議員の杉田水脈(みお)氏が月刊誌で、同性カップルを念頭に「子供を作らない、つまり『生産性』がない」などと主張したことについて、抗議の声が広がっている。27日には、東京の自民党本部前などに多くの人が集まり、杉田氏の辞職を求めた。杉田氏は以前からこうした発言を繰り返してきたが、自民党は昨秋の衆院選で公認していた。

 「他人の価値を勝手にはかるな」「杉田は辞めろ」

27日夜、東京・永田町の自民党本部前。多様性を意味する虹色の旗や「生産性で差別をするな」などと書かれたプラカードを持った人たちが大勢集まり、抗議の声を上げた。抗議を呼びかけた団体によると、参加者は約5千人にのぼった。

茨城県つくば市から来た50代の女性は、杉田氏の寄稿に対して、「LGBTだけでなく、障害を持った人や高齢の人々など、どんな人も生きているだけで尊い。生産性という尺度で人間の価値を判断するなんてあってはならない」と憤った。「いろんな人生観もある」と話した二階俊博幹事長の発言についても、「どんな人でも弱者になりうるわけで、こんな価値観を認めてはいけない」。

福岡市や札幌市でも同様の抗議活動があり、28日は大阪でも予定されている。

性的少数者の人権施策に取り組む「LGBT自治体議員連盟」は27日、「LGBTへの差別や偏見を助長するとともに、子どもを産まない人、産めない人、障がいや病気などで経済的な自立が難しい人をも否定するものだ」と抗議する声明を自民党本部に届けた。

一方、保守系の論者からは、杉田氏への批判に対する疑問の声も聞こえる。
教育研究者の藤岡信勝氏は「『生産性』という言葉は、杉田さんが日常的に使っている言葉ではなく、引用符が施されており、政策論議のための次元の違う用語として引用されているだけだ。今回のことは、誤読に基づく冤罪(えんざい)というべきものだ」という。

 ■性的少数者巡り、主張を繰り返す
杉田氏は同様の主張を公然と繰り返してきた。15年3月、地方自治体の同性カップル公認制度について「LGBT支援策が必要でない理由」と題したブログを投稿。「生産性のあるものと無いものを同列に扱うには無理がある。差別ではなく区別」と記した。

同年6月のインターネット番組では「生産性がない同性愛の人たちに税金を使って支援をする。どこに大義名分があるんですか」とトーンをあげた。

自民党は昨年10月の衆院選で杉田氏を公認。複数の党関係者によると、杉田氏は安倍晋三首相周辺の働きかけで公認を得たという。

保守系の論客でジャーナリストの桜井よしこ氏は公示前の昨年9月末、自身のインターネット番組で、「安倍さんが杉田さんって素晴らしいというので、萩生田(光一・現党幹事長代行)さんとかが一生懸命になってお誘いして」と公認をいち早く公表。杉田氏は比例中国ブロックで比例単独候補の最上位とされ、当選した。当選後は首相の出身派閥、細田派に入り、6月からは首相のおひざ元の党山口県連に所属する。

党内にも批判はあるが、二階幹事長は問題視しない構えだ。性的少数者の若者支援に取り組む遠藤まめたさん(31)は「政権与党が差別を放置していると言われても仕方ない」と語り、党としての対応を求めた。(吉沢英将、杉原里美、二階堂友紀)

『朝日新聞』2018年7月28日05時00分

https://digital.asahi.com/articles/DA3S13610001.html?_requesturl=articles/DA3S13610001.html&rm=150


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