今年の「野球殿堂」入りは大野豊氏・外木場義郎氏 [スポーツ]
１月11日（金）
今年の「野球殿堂」入りは、大野豊氏と外木場義郎氏に決定した。
どちらも広島カープで活躍した投手だが、「殿堂入り」となると、ちょっと意外な気もする。
「野球殿堂」とは、日本のプロ野球などで顕著な活躍をした選手や監督・コーチ、また野球の発展に大きく寄与した人物に対して、その功績を称えるために設けられた殿堂である。
従来、投手としての活躍でで野球殿堂入りした人は、だいたい200勝以上をあげている選手だった。
通産200勝に届いていないのは、南海ホークス全盛期の大エース杉浦忠（187勝）と、昭和20年代に投手と三塁手の掛け持ちで活躍した真田重蔵（178勝）、それと戦前の巨人軍のエースで戦没した澤村榮治（63勝）と、32歳で病没した広島カープのストッパー津田恒実（49勝90セーブ）の４人だけ。
今年「殿堂入り」の大野豊は148勝、外木場義郎137勝と、従来の「殿堂入り」投手より勝数的にはかなり見劣りする。
大野は148勝に加えて138セーブを挙げ、最優秀防御率のタイトル２回が評価されたのだろう。
外木場は２リーグ制以降、３回のノーヒットノーラン（うち完全試合１試合）を達成した唯一の投手であることが評価されたのだろう。
しかし、それなら、206勝193セーブ、最多勝２回、最優秀防御率１回、ノーヒットノーラン１回、シーズン401奪三振の江夏豊の方がずっとずっと上だろう。
やはり、1993年に覚せい剤取締法違反で逮捕され懲役2年4ヶ月の実刑判決を受けたことが響いているのだろう。
ちゃんと服役して罪を償い、更生したのだから、業績は業績として認めてもいいと思うが・・・。
大野のような救援投手が評価されることは良いことだと思う。
今後、高津臣吾（日本46勝286セーブ＋メジャー6勝27セーブ ）や佐々木主浩（日本38勝252セーブ＋メジャー16勝129セーブ）がどうのように評価されるのか興味深い。
日米で活躍した高津と佐々木で思い出したが、野茂英雄（日本78勝＋メジャー123勝）はどう評価されるのだろう。
まさか、メジャーに行った選手は日本の「殿堂入り」の対象外なんてことはないよね？
ところで、これで広島カープの投手の「殿堂入り」は北別府学、津田恒実と合わせて４人になった。
それはいいとして、下の表を作って気づいたのは、大洋ホエールズ（横浜ベイスターズ）の投手が誰も入っていないこと。
ホエールズの大エース秋山登（193勝）、秋山を継いだ「カミソリシュート」のエース平松政次（201勝）は「殿堂入り」しておかしくないと思う。
長嶋＆王を味方に投げた堀内恒夫の203勝より、長嶋＆王に立ち向かった平松の201勝の方が、よほど価値があると私は思うのだが。
投手通算勝利数記録
順位 選手名 勝利数 殿堂入り
１ 金田正一 400 （1988年）
２ 米田哲也 350 （2000年）
３ 小山正明 320 （2001年）
４ 鈴木啓示 317 （2002年）
５ 別所毅彦 310 （1979年）
６ V.スタルヒン 303 （1960年）
７ 山田久志 284 （2006年）
８ 稲尾和久 276 （1993年）
９ 梶本隆夫 254 （2007年）
10 東尾 修 251 （2010年）
11 若林忠志 237 （1964年）
11 野口二郎 237 （1989年）
13 工藤公康 224 まだ資格なし
14 村山 実 222 （1993年）
15 皆川睦雄 221 （2011年）
16 杉下 茂 215 （1985年）
17 村田兆治 215 （2005年）
18 北別府 学 213 （2012年）
19 山本 昌 213 現役
20 中尾碩志 209 （1998年特別表彰）
21 江夏 豊 206
22 堀内恒夫 203 （2008年）
23 平松政次 201
24 藤本英雄 200 （1976年）
25 長谷川良平 197
26 秋山 登 193
27 松岡 弘 191
28 石井茂雄 189
29 川崎徳次 188
30 杉浦 忠 187 （1995年）
30 足立光宏 187
32 小野正一 184
33 西口文也 182 現役
34 斎藤雅樹 180
35 真田重蔵 178 （1990年）
---------------------------------
大野 豊 148 138S（2013年）
外木場義郎 131 （2013年）
澤村榮治 63 戦没（1959年特別表彰）
津田恒実 49 90S 病没（2012年）
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大野氏と外木場氏が野球殿堂入り 元小倉高の福嶋氏も
野球体育博物館（東京都文京区）は１１日、今年の野球殿堂入りを発表、新たに３氏が加わった。
競技者表彰では元広島投手で通算１４８勝１３８セーブを挙げた大野豊氏（５７）と、元広島投手で３度の無安打無得点試合を達成した外木場義郎氏（６７）の２氏が選出された。大野氏はプレーヤー部門で、外木場氏はエキスパート部門での受賞。
特別表彰には、１９４８年の第３０回全国高校野球選手権で２連覇した小倉高（福岡）のエース福嶋一雄氏（８２）が選ばれた。
野球殿堂入りは計１８０人になった。
『朝日新聞』2013年1月11日16時4分
http://www.asahi.com/sports/update/0111/TKY201301110159.html
今年の「野球殿堂」入りは、大野豊氏と外木場義郎氏に決定した。
どちらも広島カープで活躍した投手だが、「殿堂入り」となると、ちょっと意外な気もする。
「野球殿堂」とは、日本のプロ野球などで顕著な活躍をした選手や監督・コーチ、また野球の発展に大きく寄与した人物に対して、その功績を称えるために設けられた殿堂である。
従来、投手としての活躍でで野球殿堂入りした人は、だいたい200勝以上をあげている選手だった。
通産200勝に届いていないのは、南海ホークス全盛期の大エース杉浦忠（187勝）と、昭和20年代に投手と三塁手の掛け持ちで活躍した真田重蔵（178勝）、それと戦前の巨人軍のエースで戦没した澤村榮治（63勝）と、32歳で病没した広島カープのストッパー津田恒実（49勝90セーブ）の４人だけ。
今年「殿堂入り」の大野豊は148勝、外木場義郎137勝と、従来の「殿堂入り」投手より勝数的にはかなり見劣りする。
大野は148勝に加えて138セーブを挙げ、最優秀防御率のタイトル２回が評価されたのだろう。
外木場は２リーグ制以降、３回のノーヒットノーラン（うち完全試合１試合）を達成した唯一の投手であることが評価されたのだろう。
しかし、それなら、206勝193セーブ、最多勝２回、最優秀防御率１回、ノーヒットノーラン１回、シーズン401奪三振の江夏豊の方がずっとずっと上だろう。
やはり、1993年に覚せい剤取締法違反で逮捕され懲役2年4ヶ月の実刑判決を受けたことが響いているのだろう。
ちゃんと服役して罪を償い、更生したのだから、業績は業績として認めてもいいと思うが・・・。
大野のような救援投手が評価されることは良いことだと思う。
今後、高津臣吾（日本46勝286セーブ＋メジャー6勝27セーブ ）や佐々木主浩（日本38勝252セーブ＋メジャー16勝129セーブ）がどうのように評価されるのか興味深い。
日米で活躍した高津と佐々木で思い出したが、野茂英雄（日本78勝＋メジャー123勝）はどう評価されるのだろう。
まさか、メジャーに行った選手は日本の「殿堂入り」の対象外なんてことはないよね？
ところで、これで広島カープの投手の「殿堂入り」は北別府学、津田恒実と合わせて４人になった。
それはいいとして、下の表を作って気づいたのは、大洋ホエールズ（横浜ベイスターズ）の投手が誰も入っていないこと。
ホエールズの大エース秋山登（193勝）、秋山を継いだ「カミソリシュート」のエース平松政次（201勝）は「殿堂入り」しておかしくないと思う。
長嶋＆王を味方に投げた堀内恒夫の203勝より、長嶋＆王に立ち向かった平松の201勝の方が、よほど価値があると私は思うのだが。
投手通算勝利数記録
順位 選手名 勝利数 殿堂入り
１ 金田正一 400 （1988年）
２ 米田哲也 350 （2000年）
３ 小山正明 320 （2001年）
４ 鈴木啓示 317 （2002年）
５ 別所毅彦 310 （1979年）
６ V.スタルヒン 303 （1960年）
７ 山田久志 284 （2006年）
８ 稲尾和久 276 （1993年）
９ 梶本隆夫 254 （2007年）
10 東尾 修 251 （2010年）
11 若林忠志 237 （1964年）
11 野口二郎 237 （1989年）
13 工藤公康 224 まだ資格なし
14 村山 実 222 （1993年）
15 皆川睦雄 221 （2011年）
16 杉下 茂 215 （1985年）
17 村田兆治 215 （2005年）
18 北別府 学 213 （2012年）
19 山本 昌 213 現役
20 中尾碩志 209 （1998年特別表彰）
21 江夏 豊 206
22 堀内恒夫 203 （2008年）
23 平松政次 201
24 藤本英雄 200 （1976年）
25 長谷川良平 197
26 秋山 登 193
27 松岡 弘 191
28 石井茂雄 189
29 川崎徳次 188
30 杉浦 忠 187 （1995年）
30 足立光宏 187
32 小野正一 184
33 西口文也 182 現役
34 斎藤雅樹 180
35 真田重蔵 178 （1990年）
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大野 豊 148 138S（2013年）
外木場義郎 131 （2013年）
澤村榮治 63 戦没（1959年特別表彰）
津田恒実 49 90S 病没（2012年）
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大野氏と外木場氏が野球殿堂入り 元小倉高の福嶋氏も
野球体育博物館（東京都文京区）は１１日、今年の野球殿堂入りを発表、新たに３氏が加わった。
競技者表彰では元広島投手で通算１４８勝１３８セーブを挙げた大野豊氏（５７）と、元広島投手で３度の無安打無得点試合を達成した外木場義郎氏（６７）の２氏が選出された。大野氏はプレーヤー部門で、外木場氏はエキスパート部門での受賞。
特別表彰には、１９４８年の第３０回全国高校野球選手権で２連覇した小倉高（福岡）のエース福嶋一雄氏（８２）が選ばれた。
野球殿堂入りは計１８０人になった。
『朝日新聞』2013年1月11日16時4分
http://www.asahi.com/sports/update/0111/TKY201301110159.html
2013-01-11 18:20
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