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未成年男子の性被害(神奈川県) [現代の性(性犯罪・セクハラ)]

8月6日(日)

記事にあるように増加(高止まり)傾向の理由は、いくつか考えられる。
① SNSの発達。
② SNS上での少年の「カミングアウト」の増加。
③ 神奈川県警のサイバー捜査の有効性。

しかし、根本的には、誘う大人の側に、未成年の男子に性的接触をすることが違法であるという認識が、いまだに乏しいことがあると思う。

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SNSきっかけ、未成年男子の性被害急増…LGBTQ打ち明けからグルーミング
未成年者の性被害(神奈川県).jpg
ツイッターなどSNSの利用をきっかけに性犯罪に巻き込まれる神奈川県内の未成年者数が高止まりしている。昨年までの7年間は200人前後で推移し、男子の被害はここ数年で急増した。大人がわいせつ目的で子どもに近づき、手なずける「グルーミング」による被害も確認されており、識者は子どもを守る取り組みの重要性を訴えている。(日下翔己)

県警少年育成課によると、SNSをきっかけに性犯罪被害に巻き込まれた18歳未満は、2016~22年は167~206人で推移。昨年は174人で、女子が144人、男子は30人だった。被害者の大半は中高生が占め、男子は17年の15人から21年に39人、昨年は30人と大幅に増えた。

県警幹部は、男子の被害が急増する背景として、多様性を認める社会の醸成を挙げる。自身がLGBTQ(性的少数者)だとSNSなどで打ち明けた男子生徒がターゲットとなるケースが相次いでいるといい、「被害者は氷山の一角」と危機感を募らせている。

昨年6月には、県内の男子中学生(当時)にわいせつな行為をしたとして、東京都内の30歳代の男が都青少年健全育成条例違反で逮捕された。起訴後の公判によると、男はツイッターで知り合った男子中学生と連日のようにラインでメッセージを交換するなどし、好意を抱かせた。約16平方メートルの自宅にも度々招き入れるようになり、わいせつ行為に及んだという。

こうした「グルーミング」で子どもに近づく行為は、6月に新設された改正刑法で取り締まりの対象となった。わいせつ目的で16歳未満に近づき、面会や性的な画像をSNSで送るように要求するなどの行為は「面会要求罪」として罰せられる。被害者支援に関わる芹沢杏奈弁護士は「要求自体を犯罪行為としたことは抑止効果につながる」と期待する。

一方で、ネット教育の重要性を訴える声もある。児童・生徒の中には、投稿した動画への「いいね」を求める承認欲が強かったり、ネットの世界に依存し過ぎたりする子もおり、大人につけ込まれる隙が生まれやすいという。芹沢弁護士は、わいせつ目的で利用されるSNSの実態を学ぶ教育が必要だと訴えるとともに、「SNSで知り合った大人にしか悩みを打ち明けられない状況は問題で、身近な大人にいつでも相談できる環境づくりも大事。困難を抱える子どもを支える社会の構築が求められる」と指摘している。

『読売新聞』2023年08月01日 19時17分
https://www.yomiuri.co.jp/national/20230728-OYT1T50476/
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