SSブログ

大阪・トイレトラブル、容疑者を送検 [現代の性(性別越境・性別移行)]

1月6日(木)

>検察に起訴の判断を委ねる「相当処分」の意見をつけた。トランスジェンダーと訴える人のトイレ利用が送検されるのは極めて異例。

たしかに、このケースで書類送検は異例。
メディアが大きく報道したので「厳重説諭」で済まなくなった?

問題は、検察が起訴するかどうか?
起訴された場合、弁護側は当然、精神鑑定を求めるだろう。
鑑定結果が出るまで数カ月。
その鑑定結果に、検察側が不満だったら、再鑑定を申請。
また、数カ月かかる。
で、有罪の場合、刑法130条(住居侵入)の法定最高刑は「3年以下の懲役または10万円以下の罰金」。

同じフロア―に多目的トイレがある、「何十回も使った」という累犯性で「緊急避難」の適用は無理、加えてGID診断なし、メディアに報道されてしまった、などの諸条件を考えると、「厳重説諭で送検せず」は難しいと思う。
送検→(検察の判断で)不起訴と推測。

----------------------------------------------
「性自認は女性」と説明の利用客、女性トイレに侵入容疑で書類送検

大阪市内にある商業施設の女性トイレに入ったとして、大阪府警は6日、戸籍上は男性で自覚する性は女性だと説明する40代の施設利用客=大阪府内在住=を、建造物侵入容疑で書類送検した。捜査関係者への取材で分かった。「いけないことだとわかっていたが、女性と認められている気がして女性トイレを使いたかった」と供述しているという。

捜査関係者によると、検察に起訴の判断を委ねる「相当処分」の意見をつけた。トランスジェンダーと訴える人のトイレ利用が送検されるのは極めて異例。

送検容疑は昨年5月末、大阪市内の商業施設の女性トイレに正当な理由なく侵入したというもの。トイレには女性用と明示されていた。同じフロアには男女問わず利用できる多目的トイレもあるという。

捜査関係者によると、利用客は府警に対し、職場では男性として過ごす一方、少なくとも10年以上、休日には女性用の服を着て外出を続けていたと説明。「女性トイレをこれまでに何十回も使った」と話したという。性別適合手術は受けておらず、体と心の性が一致しない「性同一性障害」であることを示す診断書などはなかったという。

昨年以降、施設側から「女性トイレに女装した男が入っている」と府警に度々相談が寄せられていた。警戒していた捜査員が、この利用客がトイレに入って手を洗う様子を確認したという。府警幹部は「施設側から苦情を受けたこともあり、罪に問える可能性がある以上、送検することになった」と話す。

性的少数者の子どもや若者を支援する一般社団法人「にじーず」(横浜市)の代表で、自身も性的少数者の遠藤まめたさん(34)は「多くの当事者はトラブルにならないよう、周囲にどう見られているかを気にしながらトイレを使っている。事件が注目され、性的少数者への偏見が広まらないか心配だ」と話す。

『朝日新聞』2022年1月6日(木) 12:08配信

nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。