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トラウマ [日常]

10月5日(火)

この歳になって、しかも3冊目なのに、本が出せるか不安に思ってしまうのは、昔(00年代前半)、某出版社に「そういう(トランスジェンダーの)人はちょっと・・・(本は出せません)」と門前払いされたトラウマなのだと思う。

もう20年近く前のことなのに。

「この内容では」だったら、もっと勉強して良い物を書く。
しかし「そういう人は」と言われると、もうどうしようもない。

同じようにトランスジェンダーであることを理由にした「門前払い」は某大学(非常勤)、某国立研究機関の研究会などで経験した。
一生、忘れないと思う。

2003年に 国際日本文化研究センターの共同研究員になったとき。所内から「ニューハーフを共同研究員にするなんて、学問への侮辱だ! どこの研究会だ!」という声が上がった。
事務方が「井上(章一)先生の共同研究会です」と応じると「なら仕方がないか・・・」と収まった(笑)

井上先生から聞いた話なので「笑い話」化されているが、00年代前半までは、学術研究の場にトランスジェンダーが入ることには、強い抵抗(こちらからすると困難)があったのは事実。

それをねじ伏せるには、実力(研究実績)しかなかった。
だから頑張れた。

でも、心のどこかに、いくら頑張っても駄目かもしれないという思いが常にある。
心の傷は癒えるものではない。




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