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映画「私はワタシ」と「We are Transgenders.~性別を超え、自分らしく生きる!」 [現代の性(性別越境・性別移行)]

5月8日(火)

5日、「東京レインボープライド・フェスタ」の会場に向かっていたら、女優の東ちずるさんにお声をかけていただき、「映画「私はワタシ」をLGBT教材として制作、学校へ届けたい!」というプロジェクト (一般社団法人Get in touch)についてお話をうかがった。
私はワタシ.jpg
帰宅後、映画「私はワタシ」の概要を知った時、1998年の「第7回東京国際レズビアン&ゲイ映画祭・フィルムコンテスト」でグランプリを受賞し、海外の映画祭でも高い評価を得た「We are Transgenders.~性別を超え、自分らしく生きる!」(尾川ルル監督)を思い出した。

「We are Transgenders.」は、トランスジェンダーの人たちの語りと活動を記録したフィルムで、私も出演(しかも身体を張って)して、協力した。

それから20年の歳月が経ち、TだけでなくLGB+にも枠組みを広げたフィルムが制作されたこと、とても感慨深く思う。

同時に、社会と性的マイノリティとの関係という点で大きく改善した部分と、いっこうに進まない部分(法改正など)とがあることを改めて思う。

つまり、こういう映画が作られ大勢の人が支援する社会状況になったということと、20年が経っても本来ならあたりまえの人権を当事者が主張しなければならない社会制度。
その深刻な乖離が解消されていないということ。

私たちの世代は何をやってきたのだろう?と、省ざるを得ない。

20年前に「We are Transgenders.~性別を超え、自分らしく生きる!」のようなフィルムが作られていたこと、イギリスやカナダのクィア映画祭で上映され大きな拍手を受けたことを、現在、LGBT運動で頑張っている方々は、おそらくほとんど誰も知らないと思う。
それだけ00年代を中心とする10数年間の断絶(「失われた10数年」)は大きかったということ。

見方を変えると、1990年代の日本のトランスジェンダーがどれだけ先進的だったか、ということになるが、それはあえて言わないでおこう(←言ってるにゃん)。

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