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わいせつ物頒布容疑で、ろくでなし子さんを再逮捕、同陳列容疑で北原みのりさんも逮捕 [事件・事故]

12月3日(水)

驚いた。どういうことなのか?
『朝日新聞』によれば、ろくでなし子さんの容疑は、自身の女性器のデータを複数の人がダウンロードできる状態にしたり(2013年10月)、メールで送信したり(2014年5月)したことが、「わいせつ物頒布等の罪」(刑法175条)の「わいせつ電磁的記録媒体頒布」に問われたもの。
7月12日に逮捕され、18日に処分保留で釈放された(裁判所が弁護人からの準抗告を認め、検察官の勾留請求を却下して釈放)。

この件については、以前、自分の考えを述べたり、記事をまとめたりした。
正直、合法か違法か微妙なラインだと思う。
少なくとも逮捕される可能性を本人は自覚すべき行為だと思う。
7月14日 女性器の3Dデータ配布容疑で女性芸術家逮捕
http://junko-mitsuhashi.blog.so-net.ne.jp/2014-07-15
8月9日 芸術家「ろくでなし子」さん逮捕事件、警察側の主張
http://junko-mitsuhashi.blog.so-net.ne.jp/2014-08-09

それにしても、今頃になって処分保留を解いて再逮捕したのは驚きだ。
私はそれなりに警察(国家)の「わいせつ」に対する考え方、それに基づく風俗規制の仕方を調べてきた。
それに基づいて考えると、今回の件、とりわけろくでなし子さんの性器3Dデータの配布は、警察・検察にしたら絶対に譲れない一線なんだと思う。
ここが突破されたら、今まで自分たちが積み重ねてきた風俗規制のシステムが崩壊してしまうと考えている節がある。
処分保留になった案件を再逮捕するという強硬姿勢はその危機感の現れだろう。
警察・検察は、ろくでなし子さんの行為を、あくまで罪に問う(許さない)姿勢を示したということだ。

北原みのりさんの逮捕はもっと驚いた。
ろくでなし子さんの自身の女性器をかたどった作品を経営するアダルトショップのショーケースに陳列した「わいせつ物頒布等の罪」(刑法175条)の「わいせつ物陳列」の容疑。
いったいどれだけの人が、北原さんの店を訪れて、ろくでなし子さんの作品を見て欲情したというのだろう?
世の中には、もっと危ない物を並べている店はいくらもある。
アダルトショップが問題になる商品を並べていて「わいせつ物陳列」に問われる場合、よほど悪質な累犯でない限り逮捕はない。
初犯だったら、警察に呼ばれて始末書書いて、それで終わり。
最悪、書類送検で罰金。
逮捕して身柄を持っていく意味はない。
それをあえて逮捕したということは、警察&検察は本気で起訴・裁判に持っていくつもりだと思う。
こちらは、明らかに政治的、みせしめ的逮捕で、不当だと思う。

いつも思うことだが、世の中にはもっと早く逮捕しなければならない、悪い奴がたくさんいるだろうに。

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漫画家「ろくでなし子」再逮捕 女性器データ配布容疑
自分の女性器の3Dデータを配布したなどとして、警視庁は3日、東京都世田谷区野毛2丁目、漫画家五十嵐恵容疑者(42)=ペンネーム・ろくでなし子=をわいせつ物頒布等の疑いで再逮捕し、発表した。五十嵐容疑者は「わいせつな物ではない」と容疑を否認しているという。

保安課によると、五十嵐容疑者は昨年10月、自分の女性器の3Dデータがダウンロード出来るサイトのURLをメールに記し、延べ48人に送った疑いや、今年5月に同様のデータをCD―Rに記録し、新宿区内で開いた個展で申し込みを受けた17人に発送した疑いがある。

また保安課は、五十嵐容疑者の女性器をかたどった作品を文京区内のアダルトショップのショーケースに陳列したとして、五十嵐容疑者と共に、同区本駒込2丁目、同店経営渡辺みのり容疑者(44)=ペンネーム・北原みのり=をわいせつ物陳列の容疑で逮捕した。渡辺容疑者は女性向けのアダルトグッズストア「ラブピースクラブ」の代表を勤め、ライターとしても活動している。

五十嵐容疑者は、自分の女性器を3Dプリンター用データにしてダウンロードさせたとして、7月12日に逮捕されたが、18日には処分保留で釈放されていた。
『朝日新聞』2014年12月3日14時22分
http://www.asahi.com/articles/ASGD345HPGD3UTIL013.html?iref=comtop_6_06

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