2月11日(火・祝)『ジェンダー史学』の原稿を送る [お仕事(執筆)]
2月11日(火・祝)
穏やかな紀元節。
『ジェンダー史学』の原稿(エッセー「性別越境の研究者の思い出話」12000字)、年末の脱稿してしばらく寝かせておいたが、最後に少しだけ加筆(歴史学界もDEIをしっかり意識しましょう)して、昨日、担当者に送った(締切は2月末)。
ほんとうは依頼者と面談して、どんなことを書いたらいいか相談したかったのだが、先方が、超多忙に加えて、昨秋から体調が悪く、面談・打ち合わせを断念して、思い切り書きたいことを書いた。
私がこの数年、書く原稿は、基本、載っても載らなくても(「没」でも)、どちらでもいい、という姿勢。
今回も同様。
まあ、載せてくれれば、うれしいが。
穏やかな紀元節。
『ジェンダー史学』の原稿(エッセー「性別越境の研究者の思い出話」12000字)、年末の脱稿してしばらく寝かせておいたが、最後に少しだけ加筆(歴史学界もDEIをしっかり意識しましょう)して、昨日、担当者に送った(締切は2月末)。
ほんとうは依頼者と面談して、どんなことを書いたらいいか相談したかったのだが、先方が、超多忙に加えて、昨秋から体調が悪く、面談・打ち合わせを断念して、思い切り書きたいことを書いた。
私がこの数年、書く原稿は、基本、載っても載らなくても(「没」でも)、どちらでもいい、という姿勢。
今回も同様。
まあ、載せてくれれば、うれしいが。
埼玉県八潮市の大規模陥没事故、その後 [事件・事故]
2月11日(火・祝)
埼玉県八潮市の大規模陥没事故で、下水道内で発見されたトラックのキャビン部分が当該トラックであることを確認。
キャビン内に行方不明の運転手さんがいる可能性を埼玉県の大野知事が言及。
早く出してあげて欲しい。
でも、道路に空いたあの大穴、当分、埋められないと思う。
幹線下水道のバイパスを作らないと、どうにもならない。
迂回の下水道を作るには、半年~1年かかると思う。
埼玉県八潮市の大規模陥没事故で、下水道内で発見されたトラックのキャビン部分が当該トラックであることを確認。
キャビン内に行方不明の運転手さんがいる可能性を埼玉県の大野知事が言及。
早く出してあげて欲しい。
でも、道路に空いたあの大穴、当分、埋められないと思う。
幹線下水道のバイパスを作らないと、どうにもならない。
迂回の下水道を作るには、半年~1年かかると思う。
豊胸手術への意識 [現代の性(一般)]
2月11日(火・祝)
「X」で広告が流れてきた本。

麻生泰『バーキン買うなら豊胸しろ』(ゴマブックス 、2023年)という書名、典型的な商業主義的美容整形の意識を示している、と同時に、現実的な話として、妙に説得力がある。
日本で、乳房が大きい女性は魅力的でセクシーである、女性の乳房は大きければ大きいほど良いという観念が形成され、多くの男性の共通認識になるのは、それほど昔のことではない。
井上章一さんや私の研究では1980年代、それも末頃のことで、まだ50年の歴史もない。
大きな乳房がセクシーであるという社会通念が形成されたから、より魅力的な身体になろうとして、豊胸手術を受ける女性が増加する。
そして、女性の身体を商品化する業界では、豊胸によって収入が増え、高価なバーキンのバッグを買うことができる女性が増加する。
この書名は、そうした社会構造を端的に表している。
私が大学に講義で「女性は乳房が大きいほどセクシーで魅力的であるという認識は、1980年代以降に形成された一種の共同幻想です」と断言すると、男子学生(女子学生の一部も)愕然とするが、歴史的に本当のことである。
ところで、男性→女性の移行の場合、00年代までは、豊胸への関心が結構高く、実際に豊胸手術を受ける人も、それなりにいた。
ところが、近年はあまり話題にならないように思う。
その解釈として、「一般化したので話題にならない」という節と、「SRS(外性器形成手術)までが精一杯で豊胸手術やFFS(顔面女性化手術)まで意識もお金もまわらない」という説とがある。
私は、どうも後者なのではないかと思っている。
「X」で広告が流れてきた本。

麻生泰『バーキン買うなら豊胸しろ』(ゴマブックス 、2023年)という書名、典型的な商業主義的美容整形の意識を示している、と同時に、現実的な話として、妙に説得力がある。
日本で、乳房が大きい女性は魅力的でセクシーである、女性の乳房は大きければ大きいほど良いという観念が形成され、多くの男性の共通認識になるのは、それほど昔のことではない。
井上章一さんや私の研究では1980年代、それも末頃のことで、まだ50年の歴史もない。
大きな乳房がセクシーであるという社会通念が形成されたから、より魅力的な身体になろうとして、豊胸手術を受ける女性が増加する。
そして、女性の身体を商品化する業界では、豊胸によって収入が増え、高価なバーキンのバッグを買うことができる女性が増加する。
この書名は、そうした社会構造を端的に表している。
私が大学に講義で「女性は乳房が大きいほどセクシーで魅力的であるという認識は、1980年代以降に形成された一種の共同幻想です」と断言すると、男子学生(女子学生の一部も)愕然とするが、歴史的に本当のことである。
ところで、男性→女性の移行の場合、00年代までは、豊胸への関心が結構高く、実際に豊胸手術を受ける人も、それなりにいた。
ところが、近年はあまり話題にならないように思う。
その解釈として、「一般化したので話題にならない」という節と、「SRS(外性器形成手術)までが精一杯で豊胸手術やFFS(顔面女性化手術)まで意識もお金もまわらない」という説とがある。
私は、どうも後者なのではないかと思っている。