別府・浜脇遊廓「二幸」 [性社会史研究(遊廓・赤線・街娼)]
2月9日(日)
1990~2000年代、大分県別府市の浜脇温泉に「二幸荘」という「変身旅館」があった。
1泊2食・温泉・本格的な扮装付きで14000円というお得な料金で、全国から変身好きのお客を集めていた。
この旅館、元は浜脇遊廓の「二幸」という妓楼で(戦後は「赤線」に移行」)改装はしているものの、妓楼時代の様相をよく留めていた。
広い玄関を入ると右手にお帳場、その隣が娼妓の化粧室、左側にお風呂。
大広間には、客と娼妓が対面して相手を決める「引き付け」があった。
相手が決まると、大階段で二階に上がる。
二階は二段(細かく言うと三段)になっていて、布団部屋などがある段から擬宝珠つきの欄干がある階段を3段ほど上ると、廊下に沿って部屋が3つ並んでいた。
右手奥に共同の洗面所と厠があった。
廊下を左手に進むと、一段高い所に「お職部屋」があった。
「お職」とはその妓楼で売り上げトップの娼妓のこと。
「お職部屋」は、入口側と窓側の2面に内廊下がめぐる、床の間付きの八畳間で、奧に専用の水屋と厠がある。
内廊下の窓辺からは中庭が見下ろせた。
まさに格違いだった。
「二幸荘」は、2018年頃、廃業し、建物も解体されてしまった。
館内の写真を撮った記憶があるが、残念ながら見つからない。
1990~2000年代、大分県別府市の浜脇温泉に「二幸荘」という「変身旅館」があった。
1泊2食・温泉・本格的な扮装付きで14000円というお得な料金で、全国から変身好きのお客を集めていた。
この旅館、元は浜脇遊廓の「二幸」という妓楼で(戦後は「赤線」に移行」)改装はしているものの、妓楼時代の様相をよく留めていた。
広い玄関を入ると右手にお帳場、その隣が娼妓の化粧室、左側にお風呂。
大広間には、客と娼妓が対面して相手を決める「引き付け」があった。
相手が決まると、大階段で二階に上がる。
二階は二段(細かく言うと三段)になっていて、布団部屋などがある段から擬宝珠つきの欄干がある階段を3段ほど上ると、廊下に沿って部屋が3つ並んでいた。
右手奥に共同の洗面所と厠があった。
廊下を左手に進むと、一段高い所に「お職部屋」があった。
「お職」とはその妓楼で売り上げトップの娼妓のこと。
「お職部屋」は、入口側と窓側の2面に内廊下がめぐる、床の間付きの八畳間で、奧に専用の水屋と厠がある。
内廊下の窓辺からは中庭が見下ろせた。
まさに格違いだった。
「二幸荘」は、2018年頃、廃業し、建物も解体されてしまった。
館内の写真を撮った記憶があるが、残念ながら見つからない。