20世紀末(1990年代前半)の商業女装クラブ(その1)「エリザベス会館」の思い出 [性社会史研究(性別越境・同性愛)]
1月14日(火)
20世紀末(1980~90年代)の商業女装クラブ「エリザベス会館」のことを、思いつくままに書いてみたい。
クラブで優遇されたのは、
① お金をたくさん使ってくれる人。
② 店の広報・宣伝に使える美人。
③ 撮影、電気機器の配線など技術がある人。
①は、営利施設だから当然。
②は、ただで使える「看板娘」。
メディアの取材があるとかり出される。
「ルッキズム」なんて言葉はない時代だから、美人優遇は露骨だった。

↑ 1992~93年頃の「エリザベス会館」の「看板娘」。
右は村田高美さん。
③も同様で、外部の業者に頼むとお金がかかるので。
加えて、大阪の某女装クラブの場合、全国規模の女装コンテストで、東京の「エリザベス会館」に対抗する(勝つ)という目標があったので、より②が意識されたと思う。
新宿の会員制女装スナックの場合、会員さんは準スタッフ的な要素があるので、やはり一定の容姿水準が求められた。
女装会員希望者に、ママが「あなたは、きれいになれないから(女装するのは)止めておいた方がいいわよ。男性で通った方が楽しいでしょ」と諭すのを脇で聞いていて、「惨いな」と思った記憶がある。
20世紀末(1980~90年代)の商業女装クラブ「エリザベス会館」のことを、思いつくままに書いてみたい。
クラブで優遇されたのは、
① お金をたくさん使ってくれる人。
② 店の広報・宣伝に使える美人。
③ 撮影、電気機器の配線など技術がある人。
①は、営利施設だから当然。
②は、ただで使える「看板娘」。
メディアの取材があるとかり出される。
「ルッキズム」なんて言葉はない時代だから、美人優遇は露骨だった。

↑ 1992~93年頃の「エリザベス会館」の「看板娘」。
右は村田高美さん。
③も同様で、外部の業者に頼むとお金がかかるので。
加えて、大阪の某女装クラブの場合、全国規模の女装コンテストで、東京の「エリザベス会館」に対抗する(勝つ)という目標があったので、より②が意識されたと思う。
新宿の会員制女装スナックの場合、会員さんは準スタッフ的な要素があるので、やはり一定の容姿水準が求められた。
女装会員希望者に、ママが「あなたは、きれいになれないから(女装するのは)止めておいた方がいいわよ。男性で通った方が楽しいでしょ」と諭すのを脇で聞いていて、「惨いな」と思った記憶がある。