「What is "Seibetsu" 」 [お仕事(講義・講演)]
1月9日(金)
「「性別」とは何か?」というややこしい話をするのに「英文タイトルを記せ」と言われる。
機械翻訳では「What is "Gender" 」となる。
性別=Genderではない(性別=Sexでもない)という話をするのに、それでは意味がない。
少し考えて「What is "Seibetsu" 」にした。
「性別」は「Sex」の翻訳語で、明治時代に普及する近代語だが、それを英訳するとSexに戻るかというと、そんな単純な話ではない、という話をするつもり。
「「性別」とは何か?」というややこしい話をするのに「英文タイトルを記せ」と言われる。
機械翻訳では「What is "Gender" 」となる。
性別=Genderではない(性別=Sexでもない)という話をするのに、それでは意味がない。
少し考えて「What is "Seibetsu" 」にした。
「性別」は「Sex」の翻訳語で、明治時代に普及する近代語だが、それを英訳するとSexに戻るかというと、そんな単純な話ではない、という話をするつもり。
「日本精神神経学界」シンポジウム報告の抄録を登録 [お仕事(講義・講演)]
1月9日(金)
6月の日本精神神経学会(神戸)のシンポジウム報告の抄録を登録。
ああ、面倒くさかった。
何で半年前に? まだ日程も決まっていないのに、と思ったら、査読があるとのこと。
「GI学会」でも一般演題は「審査」があるが「査読」ではない。
シンポジウム報告で「査読」というのは厳しいと思う。
で、私の報告、だれが査読するのだろう?
6月の日本精神神経学会(神戸)のシンポジウム報告の抄録を登録。
ああ、面倒くさかった。
何で半年前に? まだ日程も決まっていないのに、と思ったら、査読があるとのこと。
「GI学会」でも一般演題は「審査」があるが「査読」ではない。
シンポジウム報告で「査読」というのは厳しいと思う。
で、私の報告、だれが査読するのだろう?
「花魁道中」の様式はいつできた? [性社会史研究(遊廓・赤線・街娼)]
1月9日(木)
現在、「花魁道中」ということになっている様式、つまり、錫杖を持った男衆が扇動、妓楼の屋号の提灯、花魁の名の提灯、禿(かむろ)、外八文字を踏む花魁、振袖新造、番頭新造。遣り手、と続く行列、実は江戸~明治時代の史料では確認できない。
江戸時代の花魁は、禿や振袖新造を連れているが、もっと大仰でなく歩いている。
↑ 歌川豊國「吉原大門内花魁道中図」(1795年)
それと、明治中期には花魁道中の「古式」(江戸時代の様式)が分からなくなっていたという話も伝わっている。
「御一新」から30年、幕末の状況を知っている人は、まだ存命だったはずだ。
なのに「分からなくなっていた」のは、そもそも花魁道中の「古式」など存在しなかったのではないか?という疑いを抱く。
ということで、現在「花魁道中」とされている様式は、大正3年(1914)の新吉原復興記念の「花魁道中」イベントの際に作られたものなのではないか?と私は推測している。
↑ 大正3年、新吉原復興記念「花魁道中」角海老楼・左々浪
その際、歌舞伎の「花魁道中」の演出、たとえば「助六」の揚巻花魁の場面などが影響していると思われる。
というような話を、研究者の方(加藤晴美さん:東京家政学院大学准教授)と意見交換できたのが、今日の収穫だった。
現在、「花魁道中」ということになっている様式、つまり、錫杖を持った男衆が扇動、妓楼の屋号の提灯、花魁の名の提灯、禿(かむろ)、外八文字を踏む花魁、振袖新造、番頭新造。遣り手、と続く行列、実は江戸~明治時代の史料では確認できない。
江戸時代の花魁は、禿や振袖新造を連れているが、もっと大仰でなく歩いている。
↑ 歌川豊國「吉原大門内花魁道中図」(1795年)
それと、明治中期には花魁道中の「古式」(江戸時代の様式)が分からなくなっていたという話も伝わっている。
「御一新」から30年、幕末の状況を知っている人は、まだ存命だったはずだ。
なのに「分からなくなっていた」のは、そもそも花魁道中の「古式」など存在しなかったのではないか?という疑いを抱く。
ということで、現在「花魁道中」とされている様式は、大正3年(1914)の新吉原復興記念の「花魁道中」イベントの際に作られたものなのではないか?と私は推測している。
↑ 大正3年、新吉原復興記念「花魁道中」角海老楼・左々浪
その際、歌舞伎の「花魁道中」の演出、たとえば「助六」の揚巻花魁の場面などが影響していると思われる。
というような話を、研究者の方(加藤晴美さん:東京家政学院大学准教授)と意見交換できたのが、今日の収穫だった。