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レーザー脱毛のことなど [現代の性(性別越境・性別移行)]

12月11日(水)

大手レイザー脱毛チェーンの倒産のニュースで思い出したことを記しておく。

私がレーザー脱毛をしたのは、2000年で、新宿駅南口(代々木)にあった、レーザー脱毛専門のクリニックだった。
お手伝いしていた歌舞伎町のニューハーフ・パブのオーナーの紹介だった。

部位は、顔と脇の下で10数回くらい通った。
(おまけで、手と足の甲)

料金は1回ごとの現金払いで、たしか12000円だった。
つまり、総額で15万円ほど。

私は、腕や足の体毛が薄い体質なので、それで済んだが、濃い人はその10倍くらい掛かったと思う。

たしか、埼玉県の(岩槻だった記憶)のニューハーフ好きの資産家のお医者さんがオーナーで、お客はほとんどがニューハーフさんだった。

当時の東京では、性同一性障害の人たちは電気針脱毛(痛い)、ニューハーフ系は最新のレーザー脱毛という住み分けがあった。
情報伝達のルートが違っていたのだと思う。

1990年代、女性ホルモンの注射、レーザー脱毛、さらにはSRSも、ニューハーフ好きのお医者さんが懇意のニューハーフに懇願されて始め、それがニューハーフ仲間(だけ)に広がるというパターンが多かった。

性同一性障害の人たちは、そうした情報ルートと接点がなかった。

医療倫理的にはいささか問題だと思う(以前、論文で指摘した)が、それが1990年代の実情だった。
だから、はるな愛さんのSRS(国内・大阪)は埼玉医大のガイドライン準拠SRSより3年も早い。

女性化のための情報という点で,ニューハーフ業界と性同一性障害の人たちの情報量が逆転するのは、00年代半ばのことだと思う。

そこにはインターネットの拡大と「GID学会」への当事者参加の増大がある。





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