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「婚姻平等」訴訟、東京高裁判決 [現代の性(同性愛・L/G/B/T)]

10月31日(木)

10月30日の東京高等裁判所の「婚姻平等」訴訟の判決、憲法14条(法の下の平等)、同24条2項(個人の尊厳と両性の本質的平等)について「違憲」判断。
しかし、24条1項(婚姻の成立)については、判断なし。

その点、24条1項についても明確に「違憲」とした札幌高裁判決(2024年3月)と比べると、物足りない印象。
東京高裁20241030 - コピー.JPG

注目は、是正の道筋を具体的に示した点。
① 結婚を男女間に限っている民法などを改正して同性間にも認める、
② 同性カップルについて別制度を新設する。
その選択は 国会の裁量に委ねられるが、個人の尊重や法の下の平等に立脚した制度にすべき、とする。

「婚姻平等」訴訟、まだ、名古屋、大阪、福岡高裁の判決が残っているが、このまま立法府(国会)が何の手立ても講じなければ、2025年度中に予想される最高裁の判決は、だいたい今回の東京高裁の判断と同じライン(14条、24条2項「違憲」)になるのではないだろうか。

ということは、国会が「違憲」判断を嫌う(回避しようとする)ならば、何らかの法案、たとえば全国一律の同性パートナーシップ制度の導入などを出してくる可能性がある。

すでに全国民の85%が享受している制度(でも実効性にに乏しい)を国の制度とすることと、「婚姻平等」の大義とを引き換えにするのは、まったく釣り合わない。

そんな姑息な手口で誤魔化されるわけにはいかないが、自民党ならやりかねない。

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同志社大学(京都)グローバル地域文化学会「トランスジェンダーとして生きること」 [お仕事(講義・講演)]

10月30日(水)

同志社大学(京都)グローバル地域文化学会
第12回学術講演会
「トランスジェンダーとして生きること」
トランスジェンダーとして生きる20241030.jpg

かねたさん、企画の学生さんたちなど若い人たちの意見を聞けて、私もいろいろ考えることがあった。
そして、何より楽しかった。

お招きいただいた、高木重光教授、お世話になりました。
ありがとうございました。
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10月30日(水)同志社大学へ [お仕事(講義・講演)]

10月30日(水)

9時10分、小雨の中、家を出る。
300m程歩いた所で、「あっ、今日は駄目だ」と思う。
足が出ない。脹ら脛が張って痛い。
かなり難儀しながらなんとか駅まで歩く。

10時31分発の「のぞみ」に乗車。
名古屋を過ぎたあたりから、青空が見えてきた。

東京は肌寒かったが、京都は暖かい。

車中、足をマッサージして少し良くなったが、階段が辛いので、地下鉄はやめて「ガーデンパレス」ホテルまでタクシーで直行(1700円)。
荷物を預ける。

このホテル、烏丸丸太と今出川の中間にあるのだが、時間に余裕があるので、同志社大学・烏丸キャンパスまで、ゆっくり歩けば大丈夫と思った。

今出川通までは,休まずに歩けたが、交差点を渡ったあたりで足が痛くなる。
今出川のメインキャンパスから先が思っていた以上に遠かった。

13時20分、ようやく同志社大学・烏丸キャンパス(志高館)に到着。
IMG_0440.JPG
会場の教室を探す。
まだ誰もいないので、腰掛けて休ませてもらう。
やれやれ。
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金相場1g=15000円を突破 [世相]

10月30日(水)

金相場、ついに「まさかの1g=15000円」を突破。
20241031金相場.png
10月30日の小売価格は、15104円、

「夢の10000円」を超えたのは2023年8月29日なので、1年⒉ヵ月で、1.5倍になった。


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オーラル・ヒストリーの両義性 [性社会史研究(遊廓・赤線・街娼)]

10月30日(水)

『ジェンダー史学』20号に掲載された茶園敏美さんによる平井和子『占領下の女性たち 日本と満洲の性暴力・性売買・「親密な交際」』(岩波書店、2023年7月)の書評を読む。

原著はかなり重厚な本で、視力が衰えている私は十分に読み切れてないのでありがたい。

整理されている論点のうち、私が共感するjのは「オーラル・ヒストリーという手法の両義性(怖さと潜在力)」だ。

私は、若い頃に、文字資料の分析をベースにする文献史学を徹底的に学んだ。
40代で、研究テーマを変えた時、オーラルヒストリーの手法に出会い、おおいに魅力を感じたが、同時にその危うさも感じた。

オーラルヒストリーで語られることは、語り手にとっての「事実」ではあっても、必ずしも歴史事実とは言えない。

しかし、そこに文字資料としては残っていない事実がたくさん含まれていることも間違いない。

もちろん可能な限り「裏をとる」わけだが、裏がとれるようなテーマでないことの方がずっと多い。

その結果、「その人にとっての事実」を記録することが重要であり、その積み重ねの中から、おのずから歴史事実が見えてくると考えるようになった。

オーラルヒストリーを軽視する(信じない)傾向が日本の歴史学会には根強く存在する。

そうした風潮の中で、平井さんや茶園さんは、オーラルヒストリーに基づく、戦後占領期の女性史研究を続け、すばらしい成果をあげてきた。
心から敬意を抱いている。

私も、死ぬ前に、なんとかオーラルヒストリーをベースにした本を書かなければいけない。
その思いを強くした。

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