女性に性別変更後に凍結精子で出生した子と父子関係認める 最高裁/ [現代の性(性別越境・性別移行)]
6月21日(金)
性同一性障害で男性から女性に戸籍を変更した人が、女性に変更した後に、凍結精子を使って、パートナーの女性との間に生まれた子(次女)の父親として認定できるか、の上告審。
21日、最高裁が次女(幼少なので,実質的には親権者である母親)の請求を認める判決。
これにより、未成年の子の父親が女性である状況が生じることになり、未成年の子がいる人の性別変更を認めていない「GID特例法」第3条1項3号(未成年の子がいないこと要件)との整合性が問題になる。
こうした事態(生殖医療を使って3号要件をすり抜けること)が起こる可能性に、「GID特例法」制定時(2003年)に気づいていた私としては、長い「宿題」の答えが21年ぶりに出た思い。
【参照】
「女性に性別変更後に生まれた娘と「父子」になれるか 最高裁が判断へ」
https://junko-mitsuhashi.blog.ss-blog.jp/2024-04-18-4
「同性カップル 男性時の凍結保存精子でもうけた子 認知求め提訴」
https://junko-mitsuhashi.blog.ss-blog.jp/2021-06-04-4
「性別変更の女性 凍結精子でもうけた子と法的な親子関係 認めず」
https://junko-mitsuhashi.blog.ss-blog.jp/2022-02-28-4
「性別変更前に生まれた長女のみ親子関係認める判決 東京高裁」
https://junko-mitsuhashi.blog.ss-blog.jp/2022-08-20-1
「【講演録】トランスジェンダーと生殖権 ―これまでの議論の経緯を中心に―」
https://junko-mitsuhashi.blog.ss-blog.jp/2023-08-21-1
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女性カップルの子に父子関係認める 性別変更前の精子で出生 最高裁
姉妹の父子関係を巡る司法判断
性同一性障害特例法に基づいて男性から性別変更した40代女性が、自身の凍結精子を使ってパートナーの30代女性との間にもうけた次女を認知することができるかが争われた訴訟の上告審で、最高裁第2小法廷(尾島明裁判長)は21日、認知を認める判決を言い渡した。
40代女性は次女の法律上の父となった。男性から女性に性別変更した生物学上の父と、性別変更後に生まれた子の父子関係を認める司法判断は初めて。
40代女性は2018年冬に男性から性別を変更。性別変更前に自身の凍結精子でパートナーが長女を出産し、性別変更した後の20年にやはり凍結精子で次女が生まれた。
40代女性は子2人の父だとする認知届を自治体に出した。しかし受理されなかったため、子2人が40代女性に認知するよう求める訴訟を起こした。
1審・東京家裁判決(22年2月)は、女性とみなされる人を父だとすることは現行法と整合しないとして長女、次女のいずれも認知できないとした。
これに対し、2審・東京高裁判決(22年8月)は、長女の出生時に40代女性の戸籍が男性だったことから、長女については40代女性が認知できると判断した。
一方で、次女の出生時には40代女性が既に女性に性別を変更していたため、40代女性を父とすることは認められないとした。子2人に対する父子関係の判断が分かれたため、次女のみが最高裁に上告していた。【巽賢司】
「毎日新聞」2024/6/21 15:01(最終更新 6/21 15:13)589文字
性同一性障害で男性から女性に戸籍を変更した人が、女性に変更した後に、凍結精子を使って、パートナーの女性との間に生まれた子(次女)の父親として認定できるか、の上告審。
21日、最高裁が次女(幼少なので,実質的には親権者である母親)の請求を認める判決。
これにより、未成年の子の父親が女性である状況が生じることになり、未成年の子がいる人の性別変更を認めていない「GID特例法」第3条1項3号(未成年の子がいないこと要件)との整合性が問題になる。
こうした事態(生殖医療を使って3号要件をすり抜けること)が起こる可能性に、「GID特例法」制定時(2003年)に気づいていた私としては、長い「宿題」の答えが21年ぶりに出た思い。
【参照】
「女性に性別変更後に生まれた娘と「父子」になれるか 最高裁が判断へ」
https://junko-mitsuhashi.blog.ss-blog.jp/2024-04-18-4
「同性カップル 男性時の凍結保存精子でもうけた子 認知求め提訴」
https://junko-mitsuhashi.blog.ss-blog.jp/2021-06-04-4
「性別変更の女性 凍結精子でもうけた子と法的な親子関係 認めず」
https://junko-mitsuhashi.blog.ss-blog.jp/2022-02-28-4
「性別変更前に生まれた長女のみ親子関係認める判決 東京高裁」
https://junko-mitsuhashi.blog.ss-blog.jp/2022-08-20-1
「【講演録】トランスジェンダーと生殖権 ―これまでの議論の経緯を中心に―」
https://junko-mitsuhashi.blog.ss-blog.jp/2023-08-21-1
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女性カップルの子に父子関係認める 性別変更前の精子で出生 最高裁
姉妹の父子関係を巡る司法判断
性同一性障害特例法に基づいて男性から性別変更した40代女性が、自身の凍結精子を使ってパートナーの30代女性との間にもうけた次女を認知することができるかが争われた訴訟の上告審で、最高裁第2小法廷(尾島明裁判長)は21日、認知を認める判決を言い渡した。
40代女性は次女の法律上の父となった。男性から女性に性別変更した生物学上の父と、性別変更後に生まれた子の父子関係を認める司法判断は初めて。
40代女性は2018年冬に男性から性別を変更。性別変更前に自身の凍結精子でパートナーが長女を出産し、性別変更した後の20年にやはり凍結精子で次女が生まれた。
40代女性は子2人の父だとする認知届を自治体に出した。しかし受理されなかったため、子2人が40代女性に認知するよう求める訴訟を起こした。
1審・東京家裁判決(22年2月)は、女性とみなされる人を父だとすることは現行法と整合しないとして長女、次女のいずれも認知できないとした。
これに対し、2審・東京高裁判決(22年8月)は、長女の出生時に40代女性の戸籍が男性だったことから、長女については40代女性が認知できると判断した。
一方で、次女の出生時には40代女性が既に女性に性別を変更していたため、40代女性を父とすることは認められないとした。子2人に対する父子関係の判断が分かれたため、次女のみが最高裁に上告していた。【巽賢司】
「毎日新聞」2024/6/21 15:01(最終更新 6/21 15:13)589文字
東京都知事選挙、告示 [政治・選挙]
6月20日(木)
東京都知事選挙、告示。
メディアの情勢分析はまだ出ていないが。自民党の調査によると、
43%対32%
11ポイント差とのこと。
選挙期間中にもう少し差が詰まると思うが、それでも5%程度の差はありそうで、接戦にはなりそうもない。
注目は3位争い。
石丸候補と田母神候補のどちらが3位に入るか?
投票率53%と想定すると、総投票数は610万票。
極右勢力、かなり伸長しているので、田母神候補の得票率を10%とすると、61万票。
石丸候補がそれを上回るのは、かなり難しいとみる。
東京都知事選挙、告示。
メディアの情勢分析はまだ出ていないが。自民党の調査によると、
43%対32%
11ポイント差とのこと。
選挙期間中にもう少し差が詰まると思うが、それでも5%程度の差はありそうで、接戦にはなりそうもない。
注目は3位争い。
石丸候補と田母神候補のどちらが3位に入るか?
投票率53%と想定すると、総投票数は610万票。
極右勢力、かなり伸長しているので、田母神候補の得票率を10%とすると、61万票。
石丸候補がそれを上回るのは、かなり難しいとみる。