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5月23日(火)明治大学文学部「ジェンダー論」第6講 [お仕事(講義・講演)]

5月23日(火)

8時半、起床。
誕生日のお祝いメッセージに対応。

11時20分、家を出る。
冷たい雨、肌寒い。
季節が2カ月以上、逆戻り。

東急目黒線』→都営三田線で神保町駅へ。
靖国通りの「ドトール」で昼食。
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12時45分、明治大学(駿河台)の講師控え室に到着。
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13時半、明治大学文学部「ジェンダー論」第6講。

「「性」の4要素論」の残り(ジェンダー・アイデンティティの解説)から、「「性」の多層構造論」へ。
「性同一性障害がなくなった」の開設が残ってしまったが、まずまずの進度。

15時20分、辞去。

温かいものが食べたくなり、駿河台下の「丸亀製麺」へ。
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かけ(並)+アスパラ天+れんこん天=710円

すずらん通りの「サンマルクカフェ」で休憩。
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気温低いと、消耗して疲れる。
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それと、足の具合、やはり気温の影響が大きい。
気温が上がると少し楽になるが、下がると確実に状態が悪くなる。、

17時10分、帰宅。
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68歳になりました [日常]

5月23日(火)

68歳になりました。

いろいろ痛いところはあるものの、まずまずの体調で、今年も誕生日を迎えられたのは、健康に育ててくれた亡父母と、今を支えてくれるパートナーや友人のお陰と感謝しています。

2021年の秋に「終活」として、3つの目標を立てました。

① この10年間に書きためた論考を論集にまとめる。
  → 2022年7月『歴史の中の多様な「性」―日本とアジア 変幻するセクシュアリティ―』(岩波書店)
② 収集した1950~60年代の性風俗雑誌(約500冊)をアーカイブ化する。
  → 2022年6月「社会文化史データベース ―性風俗稀少雑誌コレクション—」(丸善雄松堂)
③ ビデオ(VHS)に撮りためた1990~2000年代のニューハーフ、女装、性同一性障害関係の番組をDVD化し、アーカイブ化する。
  → 2023年3月「関西大学・トランスジェンダー関連デジタル映像アーカイブ(三橋コレクション)」

という形で、すべて完了しました。

とても多忙でしたが、充実した1年でした。

現在、「終活」④として、講義録の書籍化を勧めています。
こちらは『(なんちゃって)ジェンダー&セクシュアリティ入門(基礎編)』(辰巳出版)として、秋の初め頃には形になると思います。

幕引きをうながす柝の音が遠くから聞こえてきますが、もう2~3年は頑張って、自分の仕事をまとめて、人生にけじめをつけようと思っています。
よろしくお願いいたします。

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ほぼ68歳の私。いろいろあらを隠さなければならないので、ソフトフォーカス(笑)
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前歯折損→継ぎ歯治療 [日常(通院)]

5月22日(月)

土曜日の夜中に、上の前歯が1本、ポッキリ折れてしまった。
以前からちょっと弱っている感じはあったし、まあ60年近く使ってきた経年劣化。

幸い、かかり付けの歯科医院の院長先生の予約がとれたので、今日の夕方、1時間近くかけて、継ぎ歯治療。

いつまで保つかはわからないけど、とりあえず、誕生日に歯欠け状態は免れた。
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5月22日(月)『朝日新聞』の電話取材 [お仕事(出演・取材協力)]

5月22日(月)

14時から、『朝日新聞』から30分ほど電話取材。
4月14日に受けた対面取材の追加。

6月の「プライド月間」に合わせてのかなり大きな(3頁)特集記事。

記者さん、タイに取材に行き、最新情報を仕入れてきた様子。
総選挙でリベラルな前進党が地滑り的大勝利をしたこともあり、今年中にも、「婚姻平等」法案が成立する可能性が大。

あとは、異性婚と全く同じ扱いにするか、異性婚び準じるか。

どちらにしても、アジアでは台湾に次ぎ、タイが「婚姻平等」達成国になる状況とのこと。

日本は、何番目になるのだろう?

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「天馬、空を行く」風 [スポーツ]

5月21日(日)

第84回「オークス」(東京優牝、G1、東京競馬場・芝2400m)は、断然一番人気のリバティアリランドが、道中、中団ににつけ、直線、追い出すと、一気に伸び、最後は手綱を緩めて6馬身差の圧勝。

桜花賞に続き、3歳牝馬2冠を達成。

強かった。ものが違うという感じ。
久しぶりに「天馬、空を行く」風を見た。
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今後の講演予定 [お仕事(講義・講演)]

5月20日(日)

今後の講演予定。

6月16日(金)神戸女学院大学(兵庫県西宮市)
   「ジェンダーを着る」

7月17日(月・祝)東京都調布市「性と生き方の多様性講座」
   「女装の近・現代史―性を越えて生きた人たち―」

7月30日(日)日本女性心身医学会(岡山市)
   「トランスジェンダーのメンタルヘルス」

9月1日(金)東京都千代田区日比谷図書館
   「歴史の中の多様な「性」」

9月23日(土・祝)川崎市男女共同参画センター
   「かなまら祭と歴史の中の多様な「性」」
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「シスジェンダーに配慮」 [現代の性(同性愛・L/G/B/T)]

5月21日(日)

「シスジェンダーに配慮」ということは、ほとんどの人がシスジェンダーのLGBにも配慮するということだな。

そもそも、法文に「シスジェンダー」を入れる場合、その定義を条文でしなければならない。
それって、けっこう難易度が高い。

なぜなら、シスジェンダーは、トランスジェンダーの対義語だから、シスジェンダーを定義するということは、トランスジェンダーを定義することになるからだ。

学問的に緩く定義することはできるが、法律用語として定義するのは、私でも御免被る(やりたくない、できない)。

しかし、そのあたりを疎かにすると、衆議院(参議院)法制局の法文審査を通らない。

「理解増進法」がなぜ、LGBT、レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーという言葉を一切使っていないかというえば、それらを1つ1つ定義するのが困難だから。

そもそも、「性的指向及び性同一性の多様性に関する国民の理解の増進に関する法律」案の主旨は、性的指向や性同一性には多様性があり、世の中にはヘテロセクシュアルという性的指向や、シスジェンダーという性同一性もあるわけで、それらを含めて、基本的人権として尊重し、差別があってはならないよう、理解を増進しましょうね、ということ。

シスジェンダーへの配慮を、ことさら記すのは論理的に成り立たない。

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LGBT法、独自案協議 シスジェンダーに配慮―維・国

日本維新の会と国民民主党はLGBTなどの性的少数者への理解増進法案について、独自案作成を視野に協議に入った。両党幹部が19日、明らかにした。出生時の性別と自認する性別が一致している「シスジェンダー」への配慮規定などを検討する。

維新の音喜多駿政調会長は記者団に「より納得感がある修正案が出せれば、その道も模索していきたい」と述べた。

国民の榛葉賀津也幹事長は「シスジェンダーの女性がトイレや浴場、更衣室で不快な思いをすると問題だ」と述べ、社会の多数を占めるシスジェンダーに配慮すべきだとの考えを示した。

「時事通信」2023年05月19日15時54分
https://www.jiji.com/jc/article?k=2023051900853&g

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千葉県南東沖でM4.2、最大震度2 [地震・火山・地質]

5月20日(土)

初期微動は察知できず、いきなり短い横揺れ。

5月20日23時11分頃、震源地は千葉県南東沖、深さ80km、地震の規模はM4.2、最大震度2。
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12日朝の房総半島南部を震源とするM5.4(最大震度5強)の地震と同じ系列か(今日の方が深い)。

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周囲は察するはず [現代の性(同性愛・L/G/B/T)]

5月20日(土)

前近代的な世襲制が濃厚に残り、結婚して跡継ぎの男の子を作ることが求められる歌舞伎世界。

人気役者が49歳になっても結婚しなかったら、周囲の人やファンは「ああ、そういう人(同性愛者)なんだな」と察するはず。

実際、著名な歌舞伎役者で、そういう方はいる。

今時、ゲイである(らしい)ことを、週刊誌で報じられたら、一家心中しなければならないほど、役者としてのダメージになるとは、思えない。

そこにこの事件の「闇」があるような気がする。
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『サイゾー』の取材に応えた、私の考え(要約)。 [現代の性(性別越境・性別移行)]

5月20日(土)

『サイゾー』の取材に応えた、私の考え(要約)。

【トイレ問題】
・現行法遵守(施設管理者の意向に沿う使用)。
・Trans-womanで(ことさら)女性トイレの使用を主張する人はほとんどいないと思う。
・現実として、使える状態の人はすでに問題なく使っているだろうし、使えない状態の人は日常的な排泄行為で大きな社会的リスクを冒す必要はない。
・私を含め多くのTrans-womanの社会的要求は、多目的トイレの増設。
ただし、女性トイレを共用化するのではなく、多目的トイレを別置すする形。

【新宿「歌舞伎町タワー」のジェンダーレストイレについて】
・トイレの設計には、防犯という観点が重要。
・性暴力の加害者になるより被害者になるケースが圧倒的に多いTrans-womanととって、あの設計は、その点で不安がある。
・Trans-womanで、トイレのジェンダーレス化を希望する人は少ないと思う。

【公衆浴場・温泉について】
・現行法遵守(施設管理者の意向に沿う使用)。
・Trans-womanで(ことさらに)女湯の使用を主張する人はほとんどいないと思う。
・私を含め多くのTrans-womanの社会的要求は、貸切風呂の増設と低料金化。

【女子スポーツ参加問題】
・IOC(国際オリンピック委員会)や各競技団体が定めるルールに従うべき。
・女子スポーツの公平性の維持が最も重要。
・女性ホルモンの継続投与により筋肉量は減少するが、男性ホルモン下で形成された骨格や高身長は、女性ホルモン投与によっても、ほとんど変化しない。それが競技において優位に機能するとすれば、やはりアンフェアー。
・アンフェアーであることを知りつつ、女子競技に参加しようとするのは、スポーツマン・シップとしていかがなものか。あえて言えば、スポーツマン・シップにもとると思う
・たとえば、私が「町内ボーリング大会・前期高齢女性の部」に参加すれば優勝するかもしれないが、それで賞品の「町内限定有効商品券3000円」をもらえるかといえば、もらえないでしょう。

【いわゆる「LGBT理解増進法」について】
・この法案には、男女の性別区分を変更するような条文は一切ない。
・日本における法身分上の性別は戸籍に記された性別。それは法律以前の法理。まして一片の理念法で変更できるものではない。
・そもそも、この法案は「性的指向及び性同一性の多様性に関する国民の理解の増進に関する法律」であって、LGBTという言葉も、ゲイ、レズビアン、バイセクシュアル、トランスジェンダーという用語も一切出てこない(したがって、定義もされていない)。
・法文を踏まえない(読んでいない)批判は、すべて難癖・デマの類。
・「理解増進法」案の眼目は、国や自治体が「性的指向及び性同一性の多様性に関する国民の理解の増進」のための施策を策定し実施すること。そのためには必ず予算が付く。予算が付いてお金が流れてくれば、「理解増進」のためのいろいろ有意義な社会活動が可能になる。
・国際的な人権規範に沿ったLGBT差別禁止法を100とすれば、2021年与野党合意修正案は50、2023年の自民党再修正案は30。
・現在の政治情勢の中で、理想型(100)はまったく現実性に乏しい。たとえ半歩でも前に進めて少しでも「実」をとるべき。
・例えるなら、屋根に大穴が開いているポンコツな小屋でも、いくらかは雨露がしのげるし、なにもないよりはマシというもの。
・法案に反対しているのは、宗教右派の思想的影響を受けている自民党右派議員とその支持者、および理想型を求めて現実感覚に乏しい左翼「活動家」。
・例えるなら、LGBT法制がまったくない「荒野」にやっと建ちかけたポンコツ小屋を右から火をかけ、左から引き倒して潰そうとしている状態。
・結局、今通常国会の会期末(6月20日)までに、法案の可決・成立の見通しは立たず、採決に至らず、審議未了→廃案になる可能性が高い。
・その結果、今後5~10年、日本はLGBT法制がまったくない「荒野」が続くことになる可能性が高い。


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