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それは誰のための議論なのか 「トランスジェンダー問題」を考える [現代の性(性別越境・性別移行)]

4月18日(火)

今朝(18日朝刊)の『朝日新聞』15面(オピニオン)に、『トランスジェンダー問題』の訳者、高井ゆと里さんのインタビュー記事。
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3分の2面を使った大きな記事。
論理的かつ明快で、すばらしい!

「最大の問題は、貧困とメンタルヘルスです。トランスの人はそうでない人に比べ、貧困率は2倍、失業率は3倍です。直近1年で預金残高が1万円を切ったケースがトランスの人の3割に上る」

「性にまつわる犯罪とトランスジェンダーを結び付ける言説は、トランス当事者にとっては、自分たちを迫害する人たちによってわざわざ作られたものにすぎません。権利回復の要求をへし折ることを意図して作られた言説によって、不安が生み出されている。」

「問題を個人の身体と心に押し込めるのではなく、社会が性別に関してどう振る舞い、どんな制度を作ってきたのか、そのことでトランスの人がどう困っているのかに目を向ける必要があります」

「『多様性』という言葉で承認する一方で、社会からマイノリティーを排除してきた過去からは今も目を背けていないでしょうか。必要なのは、『これまで排除を自明のものとしていた社会を変えよう』と、現在の規則や設備を作り変える作業です」

https://digital.asahi.com/articles/ASR4J3G6QR3RUPQJ00B.html


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4月17日(月)徒労感、甚だしい [お仕事(執筆)]

4月17日(月)

講義録本の原稿、私オリジナルの「性の多層構造論」が圧縮され、「三段重ねのアイスクリーム」のたとえが、ばっさり削られてしまっていた。

精神的にショックが大きい。
一番の「売り」を削ってどうするのだ?

編集者さんにその旨、メールを書く。
復活の許可をもらい、原稿を手直し。

作業的に面倒なだけでなく、徒労感が甚だしい。


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