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明治大学文学部「ジェンダー論」の履修問題 [お仕事(講義・講演)]

4月5日(火)

明治大学文学部「ジェンダー論」の今期の履修上限は250人で、希望者がオーバーした場合は抽選。

ところが、履修規定の問題で、英米文学(2組)、日本史(6組)、現代社会(14組)が優先登録で、臨床心理(13組)まで枠が回らない?、何とかしてほしい、との要望メールをいただいた。
どうも抽選の条件が同一ではないらしい。

同じ文学部の中で専攻によって履修規定が異なるのは、なぜなのか?
ジェンダー論が英米文学には必要で日本文学(1組)には不要とか、日本史学には必要だが東洋史(7組)や西洋史(8組)には不要というのは、理屈が通らないと思う。
まして、臨床心理学(13組)がなぜ外れているのか不思議だ。

想像するに、社会学と心理学の伝統的な「仲の悪さ」がベースにあり、7年ほど前に旧11組が13組(臨床心理)と14組(現代社会)に分離した際に、臨床心理の教授が「ジェンダー論なんて必要ない」と思い外したのではないか?

その後、着任した(まともな)臨床心理の准教授は、そうした変な仕組みを知らず、今年度になって知って驚いた、ということらしい。

しかし、文学部の履修規定の問題は、教授会の問題で、一介の非常勤講師が何か言えるものではない。
私にできることは、履修上限を緩めて、臨床心理の4年生が抽選に当たる確率を少しでも上げることくらい。

ということで、文学部事務室に、履修増減枠を20~30人増員してその分を4年生に優先的に宛てることをお願いするメールを出した。

まあ、250人が280人になったところで、私の負担が重いことには変わりはなく、たぶん寿命が数カ月減るだけだろう。

自分では、なぜこんなに受講希望が多いのか、10年目になってもよくわかない。
出席は毎回とるし、単位レポートは3600~4000字でけっこうきついし、学生さんにとって楽な科目ではないと思うのだが。

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