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「Gender incongruence(性別不合)」の診断基準 [現代の性(性別越境・性別移行)]

12月16日(木)

2022年初めから施行されるICD-11の「Gender incongruence(性別不合)」の診断基準をブログで解説(針間先生の受け売り)したのは2018年6月で、もう3年半も前。
https://junko-mitsuhashi.blog.ss-blog.jp/2018-06-20-1
施行まであと2週間の今になって、著名なトランスジェンダー「活動家」が、診断基準のポイントを理解していないことがわかって気分暗澹。

診断基準のポイントは、4つある基準の内3つが強い身体違和、もう1つが社会的違和で、4つの内2つを満たすことになっている点。

つまり、強い身体違和が最低1つないと診断基準を満たさず、診断書が出ない。

従来の「性同一性障害」の診断基準は、身体違和がさほどではなくても、社会的違和だけで、診断基準をクリアできた(診断書が出た)のに比べると、身体違和の比重が高くなっている。

これはICD-11の「性別違和」が、身体違和が強くSRSなど身体的治療を求める人たちが医療にアクセスするために設けられた(全面的に削除せずに残された)項目だからで、身体違和に診断の比重があるのは、論理的。

逆に、身体違和がさほどではない、SRSなどの身体的治療を求めない人たちは、わざわざ受診して診断する必要はないという考え方が基本にある

つまり、主に社会的違和から性別を移行しようとする人は、ICD-11で、すでに脱病理化したと言える。

ということなので、ホルモン投与などのために「診断書が必要な人は、早めに性同一性障害の診断書をとっておいた方がいいよ」と、3年ほど前(「性別不合」の診断基準が明らかになった頃)から言ってきたつもり。

今となっては、あと2週間、手遅れだけど。

念のために言えば、強い身体違和がある人は、すんなり診断基準をクリアして、「性別不合」の診断が出るはずなので、ご安心を。
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12月15日(水)今日はよく働いた [お仕事(講義・講演)]

12月15日(水)

12時、起床。
体調は、少し良化。でもまだ本調子ではない。

今日はよく働いた。
昨日に続き、港区男女共同参画センターの講座のPP資料作り。
地図類をスキャンして貼り込み。
9割方できた。

今週末、来週の講義録のチェック&加筆。

年賀状の原案を作る。

疲れたので、少し早寝する。

就寝、3時。
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日本のトランスジェンダリズム [現代の性(性別越境・性別移行)]

12月15日(水)

何度も書いていることだが・・・。

日本のトランスジェンダリズムは、
① 社会的性別(ジェンダー)と性的身体の自己選択、自己決定。
② その尊重と社会的承認。
の2点が基本。

併せれば、生まれた時に指定された性別と異なるジェンダーで暮らしている人の生活と人権が毀損されないこと。
トランスジェンダーの生活と人権を損なう言動には、私たちの身を守るため、はっきり反対していく。

現在、求められるのは、トランスジェンダーの生活と安全、さらには命を、トランスヘイターからどう守っていくか、ということ。
そのためには、トランスジェンダー、そしてトランスアライの連帯が不可欠。

私はもう高齢で、若い人たちの「弾避け」くらいにしか役立たないけど、踏ん張るつもり。

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