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(旧)大口病院」点滴薬物殺人事件、3人殺害の看護師に無期懲役判決、 [事件・事故]

11月9日(火)

横浜市「(旧)大口病院」の看護師による点滴薬物殺人事件(3人殺害)、地裁判決は無期懲役。

殺害した人数からしたら、当然、死刑の事案(求刑は死刑)だが、情状酌量されて、無期懲役に。

責任能力を認めた上で、死刑判決を回避した点がポイント。
それと、看護師という職務を利用した殺人で、医療への信頼を大きく損ねた犯罪の悪質性をほとんど考慮しなかったことも注目点。

おそらく、検察は「量刑不当」で控訴するのではないだろうか。
最高裁まで行く案件だと思う。
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3人殺害の看護師に無期懲役判決 裁判長「生涯かけて償ってほしい」 旧大口病院の点滴中毒死

横浜市の旧大口病院(現横浜はじめ病院・休診中)で2016年9月、入院患者3人の点滴に消毒液を混入して中毒死させたとして、殺人罪などに問われた元看護師久保木愛弓被告(34)の裁判員裁判の判決公判が9日、横浜地裁(家令和典裁判長)であった。判決は、久保木被告に完全な刑事責任能力があったと認めつつ、「更生可能性も認められる」として無期懲役を言い渡した。

「わかりましたか?」。家令裁判長が無期懲役の判決を言い渡した後にこう尋ねると、久保木被告は「はい」とはっきりした声で返事した。さらに裁判長は被告に向かい、「各犯行について慎重に検討しました。苦しい評議でしたが、無期懲役としました。生涯をかけて償ってほしいと思っています」と説諭した。

裁判の争点は、被告に完全責任能力があるかどうかと、刑の重さがどうなるかだった。検察側は死刑を求刑し、弁護側は無期懲役が相当だと主張していた。

家令裁判長は主文を後回しにして判決理由の朗読を始め、久保木被告は証言台の席に座って聞いていた。

この中で裁判長は「自閉スペクトラム症の特性があり、うつ病の状態ではあったが、ほかのものは認められない。被告人には責任能力があると認められる。弁護側の主張は採用できない」と被告には完全責任能力があると認めた。さらに、3人が亡くなった結果を「極めて重大」とし、犯行の内容も「計画性があり、生命軽視の度合いが強い悪質な物と評価する以外にない」と言及、「動機も身勝手極まりないものでくむべき点はみあたりません」とも語った。

その上で、動機の形成過程を検討。自閉スペクトラム症(ASD)の特性があり、臨機応変な対応が必要な看護師の資質に恵まれていないことや、久保木被告が「自分でも務まる」と考えていた大口病院の勤務内容が事前に聞いていたことと違っていた点、うつ状態だったことなどを「被告人の努力ではいかんともし難い事情が色濃く影響」と刑を軽くする理由として評価。

また久保木被告が法廷で自分に不利益な事情も素直に語ったことや、償い方が分からないと言っていたのに「死んで償いたい」と述べるに至った点から「更生可能性も認められます」と判断し「死刑を選択するには躊躇せざるをえない」と結論づけた。

『東京新聞』2021年11月9日 15時36分
https://www.tokyo-np.co.jp/article/141791?fbclid=IwAR2ySvbFo7D9bLwIzzaLZ-ddSCq-EQTY6lnECSXxVTr1GIEEbsQHbNWFLAg


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『女装と日本人』4刷 [お仕事(執筆・成果)]

11月9日(火)
講談社から拙著『女装と日本人』が1冊送られてきた。
なんだろう?と思ったら、4刷のお知らせだった。

2008年9月の出版で、もう13年前。
編集担当の川路さんの「息の長い本にしましょう」という言葉通りになった。

新陳代謝の激しい新書世界で、これだけ長く生き残れたのは、大勢の読者のお陰で、ほんとうにありがたいことだ。


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11月9日(火)使い物にならない火曜日 [日常]

11月9日(火)

午前中、ひどい雨だった。

睡眠時間4時間で、10時半に都留文科大学のサイトの動作チェックをした後、12~17時。また眠ってしまった。
合計9時間睡眠で、やっと少し元気になった。

まさに、使い物にならない火曜日。


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