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多死社会の現実 [世相(新型コロナ肺炎関連)]

5月3日(日・祝)

日本は超高齢化社会で、必然的に多死社会。
2019年の推計では年間に137万人が亡くなっている。
2020年度は、そこに今のペースで行くと1500~2000人くらいのコロナ肺炎の死者が加わることになるが、それは+0.15%くらいの増加に相当する。
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グラフに描いても、おそらく凸になっているのが、わからないくらいではないだろうか?

さらに考えると、コロナ肺炎の死者で圧倒的多数(東京都のデータでは77%)を占めている70歳以上の方は、コロナ肺炎にならなかったら亡くならなかったかというと必ずしもそうではないと思う。
コロナ肺炎で死ななくても、他の肺炎や心臓病、癌で亡くなる方もいたと思う。
つまり、死因が変わっただけで、死亡するという事実は変わらないケースもかなりあるのではないか。
そうなると、ますます年間死亡者の増加は少なくなる。

という考え方の一方で、実は「隠れコロナ」(死因がコロナ肺炎と認定されていない)死亡者が増えていて、後日、集計したら死亡者が多くなっていたということもあり得る。

ただ、そうした事例はあるだろうが、それほど多いとも思えない。
少なくとも1000人のオーダーではない。
国立感染症研究所のインフルエンザ関連死亡の最新データを見る限り、そうした「隠れコロナ肺炎」による「超過死亡(excess death, excess mortality)」は200人前後と思われる。
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国の機関のデータなんか信じられないと言う人は火葬場に聞いてみるといい。
もともと火葬場事情が逼迫している大都市圏では、死者が急増したら、真っ先に火葬場がパンクするが、そうした情報は伝わってこない。

これも、コロナ騒動のごく初期に書いたことだが、感染症でどれだけが亡くなったかは、数年後に死亡者統計がまとまったときに、通常年の死亡者に比べてどれだけ多いか「超過死亡」(グラフの凸になっている分を積分)が明らかになってわかること。

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PCR検査は手段であって目的ではない [世相(新型コロナ肺炎関連)]

5月3日(日・祝)

もう何度も書いていることだけど、感染症医療の最終目的は、感染症により死者をできるだけ少なくすること。

PCR検査はそのための手段であって目的ではない。
有限な医療資源を、さして意味もない検査に集中して、救命医療が回らなくなったら、それこそ本末転倒。

今の段階で、PCR検査を増やしたところで、感染の全体像を把握するという点ではほとんど意味はない(その目的なら抗体検査の拡大の方が合目的的)。

発症が疑われる人を、検査するのは感染拡大防止の観点から当然で、それがなされていないのは大きな問題。
ただ、どのケースが検査必要かは、緊急時においては、あくまでも医師の判断によるべき。


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神戸市中央病院による抗体検査の結果、NHKニュースも報道 [世相(新型コロナ肺炎関連)]

5月3日(日・祝)

神戸市中央病院による抗体検査のか結果、NHKニュースも報道。

それにしても、専門家による無作為抽出調査で、疑う要素はほとんどないのに、注目度が低いのはなぜ?

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外来患者の約3%に新型コロナの抗体 神戸の病院で調査

神戸市の病院を新型コロナウイルス以外の理由で受診した患者1000人を対象にした調査で、およそ3%から新型コロナウイルスに感染していたことを示す抗体が検出されたことが分かりました。専門家は、「感染者の多さを示しているが、大部分の人は感染していないとも言え、外出自粛などの対策は引き続き必要だ」と指摘しています。

神戸市中央区にある市立医療センター中央市民病院の医師などのグループは、ことし3月末から先月7日にかけて、新型コロナウイルス以外の理由で外来を受診した患者から無作為に1000人を選び、血液中に新型コロナウイルスに感染したあとにできる「抗体」があるか調べました。

グループによりますとその結果、3.3%にあたる33人から抗体が検出されたということです。グループでは、調査の対象が外来患者に限られることや検査の正確性に一定の課題があるとしたうえで、これを神戸市の人口に換算するとおよそ5万人が感染したことになるとしています。

2日夜、記者会見した市立医療センター中央市民病院の木原康樹院長は、「われわれの想像以上に、多くの市民がすでにウイルスと接触し、抗体を獲得している可能性がある」と話していました。

この結果について感染症の予防対策に詳しい関西福祉大学の勝田吉彰教授は「実際の感染者の多さを示す貴重なデータだが、大部分の人は感染していないとも言え、外出自粛などの対策は引き続き必要だ」と指摘しています。

「NHKニュース」2020年5月3日 5時29分新型コロナ 国内感染状況
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200503/k10012416071000.html?utm_int=word_contents_list-items_042&word_result=%E6%96%B0%E5%9E%8B%E3%82%B3%E3%83%AD%E3%83%8A%E3%82%A6%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%82%B9&fbclid=IwAR2ewPTzPKNRcCbJ4GM6fDkTeWDzP2COzOmDc50L8_dhljWUCeFZ0Z2qsyc

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東京都の感染状況モデル [世相(新型コロナ肺炎関連)]

5月2日(土)

針間克己先生(精神科医)の想定(モデル)。
東京の実際の感染率 6%
アジア人?のコロナ死亡率 0.1%
感染者の有症状率 10%
感染者の10%をPCR検査で把握
https://twitter.com/harimakatsuki/status/1256493429929807874

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実数を入れてみる。
東京の人口を(計算上の便宜で)1200万人と仮定して、
既感染者 72万人
死亡者 720人
有症者 7万2000人
把握  7200人
感染確定者 4300人

だいたい合う。
ただ、死亡者が合わない(実数は126人)。
致死率0.025%とすると合ってくる。

ということで、修正モデル(1)。

東京の実際の感染率 6%(72万人)
致死率 0.025%(180人)
感染者の有症状率 10%(7万2000人)
感染者の6%をPCR検査で把握(4320人)

もう少し感染率を上げた修正モデル(2)
東京の実際の感染率 8%(96万人)
致死率 0.02%(192人)
感染者の有症状率 10%(9万6000人)
感染者の5%をPCR検査で把握(4800人)

私は、修正モデル(1)と(2)の間くらいが現実に近いと思っている。
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神戸市における無作為抗体(IgG)調査(1000サンプル)陽性率3.3% [世相(新型コロナ肺炎関連)]

5月2日(土)

神戸中央市民病院における無作為の抗体(IgG)調査(1000個の血清サンプル)の結果。
抗体陽性33(3.3%、95%CI:2.3%~4.6%)。
神戸市の人口151万8870人に適用すると、
陽性者は、5万0123人の推定。
(95%CI:3万4934~6万9868)。
4月7日の時点で神戸市で報告された患者は69人だけ。
感染確定者の506~1013倍の既感染者がいることになる。
(参照論文) Asako Doi MD, Kentaro Iwata MD, PhD,ほか「Seroprevalence of novel coronavirus disease (COVID-19) in Kobe, Japan 」
https://www.medrxiv.org/content/10.1101/2020.04.26.20079822v1.full.pdf?fbclid=IwAR0lY6__sOszDXk7SfAwNcbrWD-nKeO7A3rgdt4oeMyDyzlDJdHmKKz7uPw

(以下、私見)
これは4月上旬の調査なので、現在はさらに感染者が増えているはず。
さらに神戸より感染拡大が早く進んだ東京の場合、抗体陽性者(既感染者)が5~10%いてもおかしくはない。
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抗体検査5.9%陽性 市中感染の可能性 都内の希望者200人調査 [世相(新型コロナ肺炎関連)]

5月2日(土)

抗体陽性率の桁違いの高さ、やっと、メディアが記事にした。
私は、もともと東京の既感染者100万人説なので、驚かないが。

大規模かつ無作為抽出の抗体検査を早く行うべき。
それが感染拡大の実相を明らかにする早道。

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<新型コロナ>抗体検査5.9%陽性 市中感染の可能性 都内の希望者200人調査

新型コロナウイルスの感染実態を調べるため、感染症に詳しい久住英二医師が東京都内でウイルス抗体検査をしたところ、一般市民の4・8%、医療従事者の9・1%が陽性(抗体あり)で、過去に感染していたことが分かった。久住医師は「現行のPCR検査で判明する感染者よりはるかに多く感染している可能性が高く、確実にまん延していると言える」と指摘している。 (市川千晴)

検査は久住医師が理事長を務める新宿区と立川市のクリニックで二十一~二十八日に実施。ホームページで希望者を募り、二十~八十歳の男性百二十三人、女性七十九人を検査した。このうち一カ月以内に発熱のあった人は五十二人、同居者でコロナウイルス感染者がいる人は二人、PCR検査を受診したことがある人は九人。PCR検査で陽性反応だった一人も含む。

検査結果では、一般市民の百四十七人の4・8%にあたる七人が陽性、医療従事者五十五人のうち9・1%の五人が陽性だった。市民・医療従事者を合計した二百二人全体では5・9%の十二人(男女とも六人)が陽性だった。以前のPCR検査で陰性とされたが、抗体検査で陽性だった人もいた。

検査に使用したのは、大手繊維メーカーのクラボウが輸入した試薬キット。国内の抗体検査で一般的に使われており、採血後に十五分で判定できる。

久住氏は「原因不明の死者が増えていることからも、PCR検査を拡大して速やかに診断し、早期に治療を開始すべきだ」と話している。

◆実態把握へ検査拡大を
<解説> 抗体検査の正確性はまだ確立していないものの、今回の調査は多くの無症状や軽症者を含め、国内で感染が確認された人数を何十倍も上回る人がすでに感染した可能性を示している。

日本では感染の有無を調べるPCR検査数が諸外国と比べて圧倒的に少なく、国内外から「実態が分からず、市中感染が広まっている」と言われ続けてきた。医療崩壊を防ぐためにも実態把握は不可欠だが、政府や専門家会議の当初方針でPCR検査を絞ったこともあり、感染の拡大に検査が追いつかない状況が続く。

慶応大病院が実施した新型ウイルス以外の入院患者六十七人に対するPCR検査でも四人(5・97%)が陽性だった。同大は「地域の感染状況を反映している可能性がある」と分析しており、今回の検査結果もこの数字に近い。

感染者が最も多い東京都の人口は千三百九十万人。PCR検査で実際に確認された四千百人余りは氷山の一角とも言うべき数字で、比べものにならない。感染者は無症状や軽症が八割とされる半面、残り二割は入院が必要な中等症以上だ。都が想定する四千床程度のベッドでは対応できない恐れも出てくる。

これまで検査数を絞ってきた世界でも珍しい日本式のやり方は見直しを迫られている。いったん決めた政策に固執せず、転換を図るべきだ。 (井上靖史)
『東京新聞』2020年4月30日 07時07分
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5月1日(金)久しぶりに散歩 [日常(花・街・山・猫・蝶)]

5月1日(金) 晴れ  東京  26.5度  湿度67%(15時)

久しぶりに運動を兼ねて散歩。

つつじがきれい。
自宅の門の脇
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Y字路の大群落。
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バナナ倉庫裏。
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ジャスミンが花盛り。
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今日は、多摩川土手を下流方面へ。
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アカツメクサがたくさん咲いている。.
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丸子橋あたりの河原、昨秋の大洪水の被害の修復工事が進んでいる。
なにしろ全部流れてしまったから。
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電車、空いているのがわかる。
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散歩時間は1時間15分。
途中、いろいろ買い物時間15分くらいで、正味1時間。
やはり、早足30分で、左の腰骨下(前側)に痛みがでる。
ずっと悪かった右足はほぼ問題なし。

今日は今年初の夏日、帰路、暑さで疲れる。

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