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「心の性」という言い方はもう止めよう [現代の性(性別越境・性別移行)]

12月17日(火)

「心の性」という言い方は、中村美亜さんの『心に性別はあるのか? ― 性同一性障害のよりよい理解とケアのために』(医療文化社、2005年)が出た時点で、止めるべきだった。

私は、この本を読んでから、「心の性」という誤解を招く言い方は止めるようにした。

また、gender identity(性同一性、性自認)は重要ではあるけど、社会の中で万能ではないということも、「性他認」(他者から与えられる性別認識)という概念を提唱したころ(2008年頃)から言っている。

社会的な性別認識は、性自認と性他認の複雑なフィードバックの中で形成されるもので、性自認を主張すれば、それで世の中通るかといえば、そうではないということ。

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