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9月26日(水)「東京FM」の収録 [お仕事(出演・取材協力)]

9月26日(水) 曇りのち雨  東京  19.9度  湿度81%(15時)

14時半、小雨の中、家を出る。
昼食は、武蔵小杉駅構内の「しぶそば」。
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↑ イカ入り掻き揚げそば(420円)
久しぶりに温かいそば。

東急東横線で渋谷に出て、東京メトロ半蔵門線で半蔵門駅へ。
あまり来たことがないエリア。
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↑ 江戸城半蔵門は甲州街道(新宿通り)の起点。

16時、半蔵門向かいの「東京FM」へ。
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こんな所にあるなんて知らなかった。
もっと若者の街にあるのかと思っていた。

1時間ほど「未来授業」という番組の収録。
「日本が世界に誇る「知のフロントランナー」を週替わりで講師にお迎えして、これからの未来を担う若い世代に向けての授業プログラムとして展開し、彼らが社会の主軸となる十年後の日本を生き抜く智恵とヒントを提供していく番組」らしい。

放送作家さんの問いかけの応える形で50分ほど。
ディレクターさんに「マイクを通した声が、ユーミン(歌手の松任谷由実)にとても似ている」と言われる(自分ではぜんぜんそう思わないけど)。
放送は、10月第2週の月曜日から木曜日、19時52分から20時まで放送とのこと(近くなったら、ご案内します)。

最後に、スタジオで宣伝用の写真撮影。
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↑ う~ん、ライティング、良くないなぁ。

17時過ぎ、辞去。

半蔵門線で九段下駅へ、向かいのホームの都営地下鉄新宿線に乗り換えて、新宿三丁目駅へ。
二丁目のゲイブックカフェ「オカマルト」へ。
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次の戦いに備えて、しばし休憩。
(続く)
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『風俗奇譚』の初期(1960~66年)の欠号を大量注文 [性社会史研究(性風俗雑誌)]

9月25日(火)

ちょっと研究調査上の必要があって、性風俗(変態)総合雑誌『風俗奇譚』(1960~1974年)の初期(1960~66年)を中心に、所蔵していない欠号を大量に注文。

5つの古書店、合計20冊、送料込みで20420円。
1冊あたり1021円だから、まあ相場かな。

手薄だった初期の号をだいぶ補えたけど、まだまだ。

【追記(27日)】
さらに、4つの古書店、合計6冊を注文。
送料込みで8580円。
1冊あたり1430円。
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『新潮45』の休刊 [現代の性(同性愛・L/G/B/T)]

9月25日(火)

思いのほか早く、矢来町(新潮社の所在地)に「白旗」が上がってしまった。

私は、言論の自由という観点から、雑誌の廃刊を要求することには反対する。
それは、言論人の端くれとして、自殺行為に等しいからだ。
気に入らない論考を載せた右派系の雑誌を事実上の廃刊に追い込んで溜飲を下げている人たち、その立場が逆になったら、どうするつもりだろう?

今回の『新潮45』の騒動は、売れなくなって雑誌が、右寄りの極論に走り、かつ、本来、掲載されるレベルではない事実誤認と差別感情むき出しの駄文まで載せてしまい、結果、世論、マスメディアの批判を浴び、文藝出版社として長い伝統がある社名を汚すことになった。

早い話、たいした利益も上げていない媒体(おそらく単体では赤字だと思う)が、会社全体のマイナスイメージの原因になり、すっかり社内的なリスクになってしまった、だからあっさり「切り捨て」という経営判断に至ったということだろう。

誰かが言っていたが、炎上商法のつもりが、大火事になり、大慌てで鎮火に走ったということだろう。
経営判断であって、別に思想的な深い反省があってのことではないと思う。

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<新潮45休刊>突然の決断、予想超えた批判

性的少数者(LGBTなど)への差別的な表現について批判を受けていた月刊誌「新潮45」が25日、最新号の発売からわずか1週間、また佐藤隆信社長によるコメント発表から4日で休刊に追い込まれた。回収や続刊号での謝罪などを飛び越えた突然の決断の背景には、同社の予想を超えた批判の広がりがある。

出版不況を背景に「右傾化路線」を取る出版物は増加傾向にあり、「新潮45」も反リベラル色を強めてきた。だが、保守系の雑誌だけで経営している出版社と異なり、文芸が中軸の新潮社がマイノリティーを蔑視しているととれる極端な特集を組んだことの波紋は大きかった。経営面への影響も懸念され、同社は迅速な処理をせざるを得なかった。

ノンフィクション作家で同誌に多数の作品を発表してきた石井光太さんは「総合月刊誌が生き残るためには、ある程度偏った固定層の読者を確保する必要がある。そうでなければ、経営的に雑誌自体が立ちゆかない。『新潮45』はノンフィクションを載せる数少ない老舗月刊誌。そうした苦渋の中、バランスを保って刊行してきたが、今回はそれを崩してしまった」とみる。

過度に偏らない編集が可能なのか。石井さんは「新潮社だけでなく、出版界全体の課題」と話している。また出版ニュース社の清田義昭代表は「文芸出版社から始まった新潮社は、もともと政治とは一定の距離を置いていた。だが、経営的に厳しいところから、話題になるような右傾化した特集を選んだのではないか」と指摘。その上で「今回の『休刊』は、ヘイト的な表現を許すような世の中の風潮ではなくなったことを示している。LGBTなどマイノリティーへの差別に対する人々の意識の高まりを感じる」と話した。

記事の内容についての批判を受け、雑誌が廃刊に至った例は1995年、ホロコーストを否認する特集を組み国内外の批判を受けた月刊誌「マルコポーロ」(文芸春秋)がある。【大原一城、最上聡】

◇出版社の責任を放棄
特集に寄稿した教育研究者、藤岡信勝・元東京大教授の話 新潮社の声明には特集に「常識を逸脱した偏見」があったとしているが、7人の筆者のうち誰のどの部分が該当するのか明らかにしないのは卑劣だ。また圧力をかければ、雑誌の一つくらい吹っ飛ぶ、という前例を作ってしまった。言論の自由を守るべき出版社の責任を放棄している。

◇論戦の場失い損失 過去に「新潮45」に連載を持っていた評論家の武田徹・専修大教授の話 今回の企画が弱い立場の人たちを傷つけるグロテスクな言論であったことは認めざるを得ない。雑誌ジャーナリズムは、人間や社会の醜い部分をあえて見せ、議論を巻き起こすことで存在価値を示す傾向があったが、徐々に節度を見失った面があったのだろう。とはいえ、言論を戦わせる舞台としての雑誌の存在までなくした損失は大きい。批判する人たちは、同誌に反論の場を用意するよう求めるなど、慎重な対応があってもよかった。議論はまさにこれからなのに残念だ。

◇圧力強まる契機に
近現代史研究者、辻田真佐憲さんの話 いきなり休刊という対応は極端だ。次号で編集長の見解を示したり、LGBTの問題に理解のある人物に寄稿を求めるなど多様な意見を紹介したり、言論で対応すべきだった。杉田(水脈)議員も何の反論もしていない。今回の件は言論弾圧ではないが、小川(栄太郎)氏らを支持する人々には、そう主張する口実を与えることになる。「何か問題があったら即休刊」なら、今後リベラル系の雑誌が問題を起こした時も、圧力が強まる結果になるだろう。
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『毎日新聞』2018年:9月25日(火) 22:45最終更新


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9月24日(月・休)一日中、デスクワーク [日常]

9月24日(月・休) 曇り  東京  28.6度  湿度76%(15時)

11時、起床。
朝食は、いわしとオリーブのパン、それとコーヒー。
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家猫さんに手伝ってもらって、庭の樹木の剪定。
7月末に亡くなった園芸好きの養父に任せっきりだったが、そうもいかなくなった。
本当は息子にやらせたいのだが、どうも危なっかしい。
足が痛くない時なら、私がやった方がよさそうだ。

午後、10月6日(土)の(東京)北区さんかく大学「『女性』であることと身体の関係」(第2回)「性別越境とジェンダー -女装と女体化-」のレジュメを作る。

昼食は、残りご飯がないので、洋梨のデニッシュ。
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10月15日(月)の栃木県佐野市の人権教育指導者講座のパワーポイント資料を作る。
昨年の分を手直しするだけなので、それほど時間はかからない。

疲れたので少しだけ昼寝。

夕食は、牛肉(切り落とし)のソース焼き。
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今日は、家猫さんがわりと良い肉を買ってきたのでおいしい。
生野菜(レタス、サニーレタス、クレソン)。
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夜中、研究報告のレジュメを作り始める。
題して「新宿二丁目『ぼんち』とその周辺 ―「ゲイタウン」形成の前史として―」。
間に合えば、10月13日の「性欲研究会」(京都)で報告するつもり。

溜まっていたメールのお返事を書く(6通)。

うれしい依頼。
来年10月、鹿児島で講演することになった。
ついでに、フィールドワークしてこよう。
それまで元気でいないと。

就寝、5時。


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「北区さんかく大学」のご案内 [お仕事(講義・講演)]

9月24日(月・休)

10月6日(土)、東京都北区さんかく大学「『女性』であることと身体の関係」(第2回)で「性別越境とジェンダー -女装と女体化-」(←ちょっとだけ題名変更)というお話をします。
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連続講座ですが、空きがあれば、聴講できると思います。
興味のある方は、申し込んでみてください。
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沖縄県知事選(30日投開票)の情勢 [政治・選挙]

9月24日(月・休)

沖縄県知事選(30日投開票)の情勢。

【朝日新聞&沖縄タイムス】
玉城氏リード、佐喜真氏激しく追う

【読売新聞】
玉城、佐喜真氏激しく競る

【共同通信】
玉城、佐喜真両氏が互角

選挙情勢の報道では、接戦の場合もわずかにリードしている候補の名前が前に来るのが慣例。
う~ん、ちょっと意外。

(註)「意外」というのは、「どちらに勝ってほしい」という意味ではなく、「純粋に選挙予想的に」。
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Edoさん主催「サヴァト会」 [お出掛け・お遊び]

9月23日(日)
(続き)
「アマランスラウンジ」で、Edoさん主催のパーティー「サヴァト会」に出席。
お料理は韓国系。
ナムル、おいしい。
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鶏肉。
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野菜たっぷりの冷麺、おいしいけど、かなり辛い。
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サクサクのチジミ、おいしい。
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バーナーでゴーッ。
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中は、お肉ときのこ。
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おいしかったけど、隣席の男性の食欲がすごくて、あまり食べられなかった。

恒例、お誕生会。
タルトケーキ登場。
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記念写真。
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(右から)Edoさん、畑野とまとさん、私

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↑ カレンさんと。

Edoさん、楽しい夜をありがとうございました。
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9月23日(日)「アマランスラウンジ(代官山)「トランスジェンダー スタディーズ Part-2」 [お仕事(講義・講演)]

9月23日(日)  晴れ  東京  28.4度  湿度55%(15時)

代官山「アマランスラウンジ」で開催の「トランスジェンダー スタディーズ Part-2」、2回目ということで集客に不安があったのですが、開けてみたら満席・超満員。
中には、大阪や金沢など遠方からお出かけくださった方もいて、ほんとうにありがとうございました。

私は、いくつかの大学で講義している「トランスジェンダーと社会」(2コマ分)のから、今回は「海外・理論編」を少し短縮してお話。
そしたら、主催者から「前回の日本編の復習を」という依頼。
ということで、前回分も駆け足でお話。
今回のお客様は1.5回分で、お得だったはず(笑)

Part-3は、来年、すてきなゲストを迎えて、開催の予定です。
また、よろしくお願いいたします。

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『一冊の本』2018年10月号「『遊廓』『赤線』『青線』の忘れられた物語」 [お仕事(執筆・成果)]

9月22日(土)

朝日新聞出版の広報誌『一冊の本』2018年10月号「著者から」の頁に、10月上旬刊行予定の拙著『新宿「性なる街」の歴史地理』を紹介する「『遊廓』『赤線』『青線』の忘れられた物語」と題する小文を書かせていただきました。
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お読みいただき、本書に興味をもっていただけたら、幸いです。
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『一冊の本』2018年10月号(朝日新聞出版)「著者から」  
 「遊廓」「赤線」「青線』」の忘れられた物語
                     三橋順子
このたび、朝日選書で『新宿「性なる街」の歴史地理』を出していただくことになりました、三橋順子です。

「性なる街」とは、かつて、女たちが身体を張って稼ぎ、男たちが心をときめかした「性なる場」の集合体のことです。そうした性的な遊興空間、具体的には、「遊廓」、「赤線」(黙認買売春地区)、「青線」(黙認しない買売春地区)の今や失われつつある記憶を、風俗雑誌などの怪しい文献、古い住宅地図、年配の方からの聞き取り、街歩きなどを合わせた、私なりの方法で掘り起こそうという試みです。

本書の概要を記しておきましょう。

第1章「『新宿遊廓』はどこにあった?」は、この本の主な舞台である新宿の「性なる場」の原点である「新宿遊廓」について、その場所にこだわって解明してみました。コラム1「『廓』という空間』」は、前近代日本の買売春の略史と「廓」の空間論。

第2~4章「『赤線』」とは何か」は、東京を中心とした「赤線」総論で、その成立、実態と経済、その終焉を記しました。第4章は「売春防止法」成立後から現代に至るセックスワークの問題にも及んでいます。

コラム2「RAAと『赤線』亀戸」は、RAA(特殊慰安施設協会)と「赤線」の関係についての新発見。コラム3「映画に見る『赤線』の客」は、注目されることの少ない「赤線」に通う男性について。コラム4「昭和33年3月31日『赤線最後の日』の虚構」は、「最後の日」はいつか、その時「蛍の光」は歌われたのかを追跡しました。

第5章「新宿の『赤』と『青』」は、本書の中核をなす章で、新宿の「青線」の詳論と「赤線」との関係。併せて昭和戦後期の新宿の「性なる場」の形成を歴史地理的に分析した都市論です。コラム5「朝山蜻一『女の埠頭』を読む」は「青線小説」の紹介とその資料価値。
第6章「欲望は電車に乗って」は、「赤線」と都電の関係を整理した都市交通論。コラム6「『原色の街』の原色の女」は、「赤線」女給と銘仙の関係に着目したファッション論。ついでにカバー画像の解説。

第7章「『千鳥街』を探して」は、闇市起源の小さな飲み屋街「千鳥街」を探索し、新宿「ゲイタウン」の成立にかかわるミッシングリンクを検出します。コラム7「旭町ドヤ街の今昔」は、旭町ドヤ街の形成と変貌のメモランダム。そして、あとがきは、研究の出発点となった2つの出会いを記しました。

読んでいただくと、半分くらいの章が、飲み屋を舞台にした会話で始まります。しかも、普通の飲み屋じゃなく、ニューハーフ系・女装系のお店です。それらはだいたい20年ほど前の私の実体験、実際にあった会話です。そうした設定にしたのは、私が抱いた疑問を読者の皆さんと共有したかったからです。特に第1章と第7章は「探す」ということを強く意識した書き方をしました。私といっしょに「探す」気分で読んでいただけたら、うれしいです。

ところで、幼い頃の私は地図好きの男の子でした。母や祖母に連れられて歩いた道筋を家に帰ると地図に書いていました。行動範囲が広がるにつれて手書きの地図は貼り継がれ、とうとう畳二つ分にまでなりました。昭和30年代、1960年頃の話です。

その男の子は長じて、なぜかネオンきらめく新宿・歌舞伎町の「女」になりました。40代後半で夜の世界から足を洗い、自分が親しんだ新宿の街のことを調べ始めました。そして17年かけて、ようやく「新宿の(なんちゃって)歴史地理」の本をまとめることができました。

地図好きの男の子から数えると58年、地図がたくさん載った本を出せて、とてもうれしいです。図版をたくさん載せすぎて製作費がかさみ、印税を削られましたが、仕方がありません。その分、本を担いで行商でもしましょう。

実は、この本には続編があります。今回は女と男の「性なる場」を中心に記しましたが、男と男、あるいは女装者と男性の「性なる場」について記す「男色編」です。「性なる街」新宿の歴史地理的な最大の謎は、長らく女と男の「場」であった二丁目の「新宿遊廓」・「赤線」が、1960年代、きわめて短期間に男と男の「場」である「ゲイタウン」にどのように変貌したのか?です。その見通しは第5章・第7章で述べましたが、まだ詰め切っていません。

もし、この本が売れれば、「男色編」が日の目を見ることができるかもしれません。

ということで、朝日選書としてはかなり変な本ですが、物好きな、もとい好奇心旺盛な読者の皆さんには、それなりに楽しんでいただけると思います。どうかよろしくお願いいたします。

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