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『新宿「性なる街」の歴史地理』の装丁案 [お仕事(執筆)]

8月24日(金)

『新宿「性なる街」の歴史地理』(朝日選書、10月25日発売予定)の装丁案が送られてきた。
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表紙カバーは、一目見て「うわ~ぁ!」と声が出てしまったくらいの、想像以上の大迫力で、編集・営業・著者一致でこれに決定!

朝日新聞出版、本気で、本の中身でなく表紙で売る気になっている(笑)

帯は2案あって(コメント欄に画像あり)、通常のタイプ(下の画が隠れる)と、疑似スケルトンタイプ(下の画が隠れない)。
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私は、表紙カバーの魅力を隠さないタイプ(下)を希望しているのだが・・・。

この画像、1950年「赤線」新吉原の高級店にいたちょっと古風だが売れっ子の女給さんという設定なのだが、ここまで再現できるモデルさんは、日本中、探しても、まずいない。

さらに、今時、これだけのクオリティの写真を撮ろうとしたら、モデルさん、カメラマン、スタイリスト&衣装提供、ヘア&メイクの人件費、加えてスタジオレンタル料で15~20万円はかかると思う。

そんなお金、朝日選書が出すはずはない。
彼女、1人4役か5役で、本当に1人で撮ってしまう(セルフポートレート)。
しかも自宅の自室で。

「持つべきものは(特殊能力がある普通じゃない)友」と言うか、まったくありがたいことだ。

彼女に表紙モデルをお願いしたのは2度目だが、前回は共編著(『性欲の研究 東京のエロ地理編』平凡社、2015年)、今回は単著。
一緒に仕事ができたというだけでなく、2人の友愛の記念碑が、本という形でほぼ永遠に残ることが、なによりうれしい。

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8月23日(木)パスポートの更新 [日常]

8月23日(木)

9時半、起床。
朝食は、ブルーベリーとりんごのパイ、コーヒー。
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12時過ぎ、家を出る。
台風20号が西日本に接近中だが、こちらは青空。

東急東横線→みなとみらい線で、日本大通り駅で下車。
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横浜の「産業貿易会館」で、パスポートの更新手続き。

例によって、書類上の性別と写真(見かけ)のそれが異なっているが、とりたててトラブルなく、無事に手続き完了。

ちょっとだけ海が見えるレストラン「カフェ・ド・ラペ」で昼食。
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ハンバーグ・ランチを注文。
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ドリンクバー付きで1100円はまずまず。
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台風の余波の、にわか雨の中、電車に乗り、渋谷へ
(続き)
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『週刊ポスト』の「美熟女」特集にコメント [現代の性(一般)]

8月23日(木)

現在発売中の『週刊ポスト』2018年8月31日号(小学館)の巻末カラー特集「男たちが本当に大好きな最高の美熟女30人」に、私のコメントが掲載されています。
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それにしても、御年73歳の吉永小百合さんが1位、87歳の八千草薫さんが14位とは。
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「熟女」の範囲がどんどん上に広がって、「老女」というカテゴリーをすっかり包摂してしまったことがわかります。

そうした「熟女の拡大」を支えているのが高齢男性の性欲、「性欲年齢」の上昇(それを煽ったのは『週刊現代』『週刊ポスト』などの週刊誌)。

早い話、80歳の男性から見れば、60歳の女性は十分に若いわけで、性的の対象になります。

で、60歳の女性の側も、男性から性的視線で見られていれば、アンチエイジングに励んで、性的魅力を維持しようとすわけです。
それが、「熟女の拡大」「美熟女の増加」の要因という説(というほどでもないけど)。

人間、歳をとれば、性的なステージから降りて「枯れる」のは自然なこと。
世の中はどんどん不自然な方向に行っているなぁと思います。

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「母はネアンデルタール人、父はデニソワ人」 ロシアで発見の化石 DNA鑑定で [性社会史研究(一般)]

8月23日(木)

とても興味深い発見。

ネアンデルタール人、デニソワ人、そして現生人類の先祖、同じヒト(Homo)属(ホモサピエンス)でも異なる種の間で、交配が繰り返され遺伝子がハイブリッドされていた可能性が強くなった。

現在のネグロイド、コーカソイド、モンゴロイドの人種の形成に異種間の混血が影響している可能性が出てきた。

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「母はネアンデルタール人、父はデニソワ人」 ロシアで発見の化石 DNA鑑定で

昔々ロシアの洞窟で、異なる種の旧人類2人が出会った。5万年後、科学者らは2人には娘がいたことを突き止めた。
この洞窟で発見された骨から検出された遺伝子によって、この骨の持ち主の少女はネアンデルタール人の母とデニソワ人の父を持つことが分かった。
学術誌「ネイチャー」に発表されたこの発見は、現生人類に最も近いヒトの生活について、貴重な情報をもたらしてくれた。
ネアンデルタール人とデニソワ人は我々と同じヒト属だが、違う種に属している。
独マックス・プランク進化人類学研究所(MPI-EVA)の研究員ビビアン・スロン博士は、「これまでの研究から、ネアンデルタール人とデニソワ人の間に子どもができていたことは推測されていた」と話した。
「しかし実際に両者の間にできた子どもを発見できるとは思っていなかった」

人類はネアンデルタール人の子孫?
現在、非アフリカ系の人類の遺伝子にはネアンデルタール人を起源とするものが少量含まれている。
そのうち一部地域に住んでいる人はさらに、アジア地域に住んでいたデニソワ人の遺伝子も持っている。
何世代にもわたって受け継がれてきた遺伝子によって、種の異なるヒト同士で交配があったことが示されている。
しかし、デニソワ人とネアンデルタール人両方の化石が見つかっているのは、シベリアのアルタイ山脈にあるデニソワ洞窟だけだ。
さらに、これまでにDNA鑑定を受けた化石人類はとても少なく、20体以下だという。
スロン博士はBBCニュースの取材で、「このとても少ない鑑定の中から、種の異なる父母を持つ個体を見つけた」と話した。
他の研究なども考え合わせれば、「人類の進化の歴史は全て、混血によって成り立っているという説が浮上してくる」という。

ネアンデルタール人とデニソワ人とは?
ネアンデルタール人とデニソワ人は、ユーラシア大陸で同じ時期に生きていたことが分かっている。
ネアンデルタール人は西側で、デニソワ人は東側で、共に4万年前ごろまで生きていた。
その後、ネアンデルタール人が東に移住していくことで、デニソワ人や、現生人類の祖先に出会った可能性がある。
MPI-EVAのスバンテ・ペーボ所長は、「ネアンデルタール人とデニソワ人が出会う機会はそれほど多くなかっただろう」と話した。
「しかし一度出会えば、私たちがこれまで考えていた以上に頻繁に交配していたはずだ」

この家族について分かっていることは?
数年前にデニソワ洞窟でロシアの考古学者が見つけた骨のかけらから、この少女の物語は始まった。
骨は独ライプツィヒで遺伝子分析を受けた。
カナダ・トロント大学のベンス・バイオラ氏は、「このかけらは長い骨の一部で、この人物が少なくとも13歳に達していたと推測できた」と説明する。
研究者らは、この少女の母親はそれまでデニソワ洞窟に住んでいたネアンデルタール人より、西欧地域に住んでいたネアンデルタール人に遺伝的に近いと推測している。
つまり、ネアンデルタール人は絶滅する数万年前から、欧州東西とアジアの間で移住を繰り返したことになる。
遺伝子分析ではさらに、デニソワ人の父親には少なくとも1人、ネアンデルタール人の祖先がいたことも明らかになった。

BBCニュース(ヘレン・ブリッグス)
(英語記事 DNA shows cave girl was half Neanderthal)
https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-45280109



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