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将棋界、衝撃の大番狂わせ、強制引退目前フリークラス熊坂五段が森内竜王に勝利 [スポーツ]

10月22日(水)
熊坂学五段は、2001年度(後期)三段リーグで2位になり、24歳で四段に昇段したものの、順位戦C級2組で3期連続の降級点(2勝8敗、3勝7敗、2勝8敗)をとり、27歳でフリークラスに陥落。
これは順位戦の現行制度上の最短記録であり、同時に最年少記録である。
以来9年間、順位戦復帰の規定を満たす成績があげられず、来年3月にはフリークラス在籍年限(10年)が切れ、強制的に現役引退となる瀬戸際に追い込まれている37歳。

予選を3連勝して熊坂五段にとって人生初のテレビ対局となった香川愛生女流王将との激闘は、このブログでも紹介した。
2014年8月3日「NHK杯テレビ将棋トーナメント本戦1回戦 香川愛生女流王将vs熊坂学五段」
http://junko-mitsuhashi.blog.so-net.ne.jp/2014-08-03-4

その後も、どうしたことか、消える前の蝋燭が急に明るくなるように…、

08月03日 〇香川愛生 第64回NHK杯 本戦1回戦(放送日:収録日6/30)
08月13日 ● 瀬川晶司 第86期棋聖戦 一次予選1回戦
08月14日 〇伊藤_能 第23期銀河戦 予選1回戦
08月14日 ● 北島忠雄 第23期銀河戦 予選決勝
09月03日 〇上野裕和 第08回朝日杯 一次予選1回戦
09月03日 〇島_朗_ 第08回朝日杯 一次予選2回戦
09月04日 〇渡辺大夢 第63期王座戦 一次予選1回戦
10月07日 〇宮田利男 第63期王座戦 一次予選2回戦
10月09日 〇大島映二 第08回朝日杯 一次予選3回戦
10月16日 〇藤森哲也 第56期王位戦 予選1回戦

その後も好調が続き、なんと8勝2敗、現在6連勝中。

そして、今日、第56期王位戦 予選2回戦で、森内俊之竜王に対戦することになった。
森内俊之竜王は、名人8期(18世名人資格者)で順位戦A級1位。
対する熊坂五段は順位戦在籍3年(3期)でわずか7勝しかあげていない。
そもそも引退間際のフリーククラス棋士が現役タイトル保持者と対戦すること自体が異例。
熊坂五段にとっても、初の現役タイトル保持者(除、女流)との対局だった。
しかも、場所は「将棋会館」(千駄ヶ谷)の特別対局室。
もちろん、熊坂五段にとっては初体験。

相撲にたとえてみれば、横綱と十両から幕下に陥落して久しい(三段目陥落直前)力士との対戦。
誰もが竜が熊の挑戦を蹴散らすと予想した。

結果は、なんと、なんと・・・・
クマーが勝っちゃった~ぁ!!!!

先手熊坂五段は、後手森内竜王が2手目で角道を開けた瞬間、3手目で角交換に出る奇襲で、竜王を角交換振り飛車に誘導。
29手目7八角と自陣に角を打ったあたりから先手優勢となり、竜王の反撃をしのいで131手の大激戦の末、熊坂五段が寄せきった。
熊が竜を食う大番狂わせ。
順位戦C2クラスから降級したフリークラス棋士が現役タイトル保持者を破ったのは初めてのことで、将棋界に大きな衝撃が走った。

熊坂五段は(一部に)熱烈なファンがいる隠れ人気棋士で、2チャンネル将棋板では、仙台在住であることから「杜の熊さん(クマー)」の愛称で親しまれ、羽生善治四冠、渡辺明二冠、森内俊之竜王など超一流棋士などに匹敵するスレッド数を誇っている。
今夜のクマー・スレは狂喜乱舞の「お祭」になっている。
http://peace.2ch.net/test/read.cgi/bgame/1413976480/

この勝利でさらに勢いに乗り「奇跡の最終年度順位戦返り咲き」を果たしてほしいが、仮に復帰を果たせずに来年3月に強制引退になったとしても、「現役竜王に勝った」ことは生涯の記念になるし、仙台での子供将棋教室経営の大きな看板になるだろう。
クマー・ファンにとって、今日は大興奮の良き日だった。

女装雑誌『くいーん』掲載の挿絵画家・林月光の作品 [性社会史研究(性別越境・同性愛)]

10月22日(水)
林月光(はやし げっこう)という画家をご存知だろうか?
大正12年(1923)3月15日島根県簸川郡大社町の生まれで、本名は石原徹。
映画の看板屋や紙芝居制作などで腕を磨き、昭和22年(1947)に上京。
1950~70年代、石原豪人(ごうじん)の名でフリーランスのイラストレーターとして、カストリ雑誌・学習雑誌・少年雑誌・少女雑誌・芸能雑誌・新聞小説・劇画・広告など幅広く活動、とくに怪奇小説・探偵小説の挿絵を得意とした。
1970年代中頃から、林月光の名義でSM雑誌や同性愛雑誌にも執筆しはじめ、SM雑誌では『SMファン』、『別冊SMファン』、『SMクラブ』、『SM秘小説』、『SM奇譚』など、同性愛雑誌では『さぶ』(1974年11月の創刊時からイラストレーター)などに数多くの作品が掲載されている。
1970年代末には、『June』に石原豪人(ごうじん)名義でゲイ・エロティック・アートを発表している。
1998年(平成10年)6月19日、永眠(75歳)。

(参照)
「SMペディア」(SM大百科事典)「林月光」の項目
http://smpedia.com/index.php?title=%E6%9E%97%E6%9C%88%E5%85%89
gcat「林月光:ドラマチックな東洋のダリ」
http://www.ggccaatt.net/2014/08/13/林月光/
筑波嶺夜想曲「石原豪人-「エロス」と「怪奇」を描いたイラストレーター:少年時代の記憶に息づく作品達」 http://nocturnetsukubane.blog.fc2.com/blog-entry-314.html

近年、イラストレーターとしの評価が高まっている石原豪人=林月光だが、1980年代中頃~90年代初頭に女装専門誌『くいーん』(アント商事)に作品を残していることは、ほとんど知られていない。
その多くは、連載小説の挿絵だが、ゲイ雑誌に掲載されたものとはまた異なる、女性的で妖艶・耽美な作風のものが多い。
まだ、ちゃんと数えていないが、少なくとも40点前後はあると思う。
その芸術的価値についてはいろいろな評価があるだろうが、個人的には埋もれてしまうには惜しい作品だと思ので、いずれきちんと調査しようと思っている。

取りあえず、サンプル的に13点ほど紹介してみよう。
念のため言い添えると、掲載雑誌の性格上、また小説のストーリーからして、絵の中で女性にように見えるのは、すべて男性(女装者)である。

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↑ 『くいーん』31号(1985年8月号)飛鳥翔「夢化粧」の挿絵
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↑ 『くいーん』38号(1986年10月号)中田道元「出藍の男華」の挿絵
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↑ 『くいーん』50号(1988年10月号)中田道元「屈折した幸福」の挿絵
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↑ 『くいーん』50号(1988年10月号)中田道元「屈折した幸福」の挿絵
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↑ 『くいーん』55号(1989年8月号)中田道元「屈折した幸福」の挿絵
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↑ 『くいーん』55号(1989年8月号)中田道元「屈折した幸福」の挿絵
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↑ 『くいーん』61号(1990年8月号)中田道元「屈折した幸福」の挿絵
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↑ 『くいーん』62号(1990年10月号)中田道元「屈折した幸福」の挿絵
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↑ 『くいーん』62号(1990年10月号)中田道元「屈折した幸福」の挿絵

10月21日(火)都留文科大学「ジェンダー研究1」第4講(『性』の4要素論 ―『性』を要素分解してみる―) [お仕事(講義・講演)]

10月21日(火)   曇り   大月  23.9度 
5時15分、起床。
朝食は、グレープフルーツ・デニッシュとコーヒー。
シャワーを浴びて、髪にあんこを入れて、頭頂部で結んで、シュシュを巻く。
6時、化粧と身支度。
グレーの地に黒の唐草模様のチュニック(長袖)、黒のブーツカットパンツ、黒網の膝下ストッキング、黒のショートブーツ、焦茶のトートバッグ。
7時過ぎ、家を出る。
どんより曇り空だが雨は降っていない。
新丸子駅から東急東横線各駅停車に乗り、自由が丘駅で急行に乗り換え。
そのまま東京メトロ副都心線に入って新宿三丁目駅で下車。
地下道を歩いてJR新宿駅東南口に出る。
8時10分、新宿駅に到着。
新宿駅南口の駅弁屋で昼食用のお弁当を買い、8時30分発の「あずさ7号」に乗車。
いつも多摩川鉄橋で富士山を撮影したくて進行方向右側に座るのだが、今日は可能性はほぼゼロなので、珍しく左側に座る。
なんとなく勝手が違い違和感がある。
車中、コメント票を読む。
9時38分、大月駅に到着。
大月は東京よりずっと天気が良く、青空が見える。
9時46分発の富士急行「フジサン特急3号」(2000形)に乗り継ぐ。
車掌は久しぶりに顔なじみのTさん。元気そうでなにより。
富士山、見えるかも?と期待したが・・・。
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↑ 稜線だけチラ見え。でも、強拡大の写真を見ると、冠雪したことがわかる。
10時4分、都留文科大学駅に到着。
歩いて7分ほどの大学へ。
レジュメは220部印刷。

10時50分、講義開始。
まず、コメント票の質問に答える。
続いて、大量に残っている第3講「『性』と社会を考える(1)― ジェンダー論の基礎 ―」の説明。

1 セクシュアリティを考える
 (1) セクシュアリティ(Sexuality)とは何か?
 (2) セクシュアリティの構築性
----------(ここから)----------
 (3) セクシュアリティにおける「正常」と「異常」の問題性
 (4) セクシュアリティ観の変遷
2 性的指向・性的嗜好・性幻想、そして性行動
 (1) 性的指向 セクシュアル・オリエンテーション(Sexual Orientation)
 (2) 性幻想 セクシュアル・ファンタジー(Sexual Fantasy)
 (3) 性的嗜好 セクシュアル・プレファランス (Sexual Preference)
 (4) 性的指向と性的嗜好の関係

残り15分足らずで、やっと第4講「『性』の4要素論 ―『性』を要素分解してみる―」に入る。

1 身体の性(生物学的性) セックス(Sex)
 (1) 身体の性の要素
  a 遺伝子の性
  b 染色体の性
------------------(ここまで)------------------------
  c 性腺の性 
  d ホルモンの性
  e 内性器の性
  f 外性器の性
  g 脳の性
  h 身体外形の性 
 (2) 「イブ原理」-性分化の仕組み-
 (3) 性分化疾患(DSD)/インターセックス(IS)
2 心の性(性自認)ジェンダー・アイデンティティ(Gender Identity)
3 社会的性(性役割/性別表現) ジェンダー・ロール/ジェンダー・パターン(Gender Role/Gender Pattern)
4 対象の性(性的指向) セクシュアル・オリエンテーショ(Sexual Orientation)

せめて「外性器の性」まで行きたかったのだが、レジュメにない話をついしてしまので、思うように進まない。
来週、相当がんばらないとまずい・・・。

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↑ 今日の昼食。新宿駅で買った「秋田比内地鶏こだわり鶏めし」(1000円:秋田駅:関根屋)。
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ジュンサイの酢の物まで付いていて、「こだわり」がわかる。
でも、肝心の比内地鶏のお肉が薄味でジューシーでなく、あまりおいしくない。
つくねはとてもおいしいのに・・・。
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↑ 昼休み、きれいな秋空になった。

14時40分、講義終了。
講師控室で残りレジュメの整理。
15時15分、辞去。
15時28分の上り電車に乗車。
大月駅に15時49分に到着。
16時01分発の「かいじ118号」に乗り換え。
車中、居眠り。
立川駅到着3分前に目覚める。
立川駅に16時38分に到着、JR南武線に乗り換え。
1本やり過ごして16時55分発の電車に座っていく。
17時41分、武蔵小杉駅に帰着。
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それなりに疲れたし、まだ喉が本調子ではないが、長距離通勤にだいぶ身体が慣れてきた。

18時15分、帰宅。
90歳になる義父が丹精している菊が今年も咲いた。
もうすっかり秋なのだ。
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少し休んだ後、夕食の支度。
今夜は煮カツ。
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大根と油揚げのお味噌汁。
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昨夜の常夜鍋(豚しゃぶ)の残り汁を丁寧にアクとりしてベースにしたので美味。

前夜5時間睡眠だったので、眠気にたえられず、ベッドへ。
就寝、23時。


10月20日(月)日が暮れるのが早くなった [日常(通院)]

10月20日(月)  曇り   東京  24.1度   湿度53%(15時)

10時、起床。
髪の部分染め。
シャワーを浴びて、髪と身体を洗う。
髪はよくブローして、あんこを入れて頭頂部で結んでシュシュを巻く。
「論文」の昨夜書いた分の手直し。
13時、化粧と身支度
黒と白のジラフ柄のロングチュニック(長袖)、黒のブーツカットパンツ、黒網の膝下ストッキング、黒のショートブーツ、焦茶のトートバッグ。

編著の担当編集者とメールでやり取り。
現在の進行状況(未提出原稿の確認)、督促など。

15時、家を出る。
駅前の回転寿司で軽い昼食(3皿)。
東急東横線で渋谷に出る。
車中、都留文科大学の講義のコメント票を読む。

16時、桜丘町の「東洋気功整体院」へ。
いつものようにY先生に施術してもらう。
例によって右肩の凝りと腰に疲れが溜まってる自覚。
気持ちが良くて眠ってしまう。
先生に「どうでした?」と聞くと、「腰もですが背中全体がとても硬かったです」という返事。
う~ん、やぱりそうか。
「でも、足は前回のようにひどくはなかったです」
確かに足首は問題なしだったが、寒くなると悪化する太腿の張りがそろそろ出てくる気配がある。
17時35分、辞去。

外はもう真っ暗。
ほんとうに日が暮れるのが早くなった。
歩道橋で自撮りしても、下が映らない。
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街の景色は長時間露出で撮るしかない、
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「東急プラザ」の「渋谷市場」で夕食の材料を買う。
ホールで「東急プラザ:渋谷でふり返る60年代レトロ展」をやっていたので、写真を撮る(詳細別記)。
http://junko-mitsuhashi.blog.so-net.ne.jp/2014-10-20-1
自宅最寄り駅前の「ドトール」で仕事帰りのパートナーと待ち合せ。
いっしょに帰る。
19時、帰宅。

一休みして夕食の支度。
今日は、常夜鍋(豚肉のしゃぶしゃぶ)。
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もう鍋料理の季節なんだなぁ。
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お風呂に入って髪を洗う。
明日は早起き(5時起き)なので、早寝する。
就寝、1時。



10月19日(日)久しぶりにまずいものを食べてしまった [日常]

10月19日(日)   晴れ   東京  23.0度  湿度50%(15時)
11時、起床。

昼食は、ストック食品の整理を兼ねて、以前、冷麺好きの息子が買ってきた「ふるる冷麺」(韓国・農心)を作ってみる。
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一応、そば粉らしい色をしている。
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レシピ通りに作ってみた。
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う~ん、まずい。
責任上、息子にも食べさせてみる。
「なんだこれは・・・、冷麺ってもっとおいしいはずだ」
味が変なのではなく、塩味と酢っぱさだけで「旨み」がまったく無い。
出汁(旨み成分)が決定的に足りないのだ。
というか、出汁を取る(入れる)という発想がないのだろう。
その証拠にキムチ(日本が旨みが増すように改良したもの)を入れたら、少しはマシになった。

口直しに、うどんを茹でる。
と言っても、長期保存用の「讃岐うどん」(シマダヤ)だが。
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それでも何倍もおいしい。
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久しぶりにまずいものを食べてしまった。
韓国のインスタント麺が、日本でまったく売れない理由がよくわかった。
息子も「2度と買わない」と言っている。
そうやって、おいしいものとまずいものを覚えていけば、それでいい。

午後、パソコンの機嫌が直ったので、ブログに記事を書く。
トラブル以前より、ずっと調子が良くなった。
不思議だ。

夕食は、昨夜の豚肩ロース肉の野菜シチューを増量。
トマトを追加しなかったので、味が微妙に変化(酢っぱ味が減った)。
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夜中、論文「日本におけるレズビアンの隠蔽とその影響」を書き継ぐ。
2節・3節を飛ばして4節「『ラスト・フレンズ』問題」をまとめる。
約8000字ほど。
就寝4時半。