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2月13日(木)『美術の窓』のインタビュー [お仕事(出演・取材協力)]

2月13日(木)

新宿・歌舞伎町で『美術の窓』のインタビューを受けて、話したこと。

①(基本認識)日本は世界で最も異性装の美術作品が存在する国である。
→ 異性装の演劇・芸能が多いので、それを写した美術作品が多くなる。

② 日本人は異性装が好きである、
 → 異性装者に特有の美・魅力・パワーを感じる。
 → 異性装であることは、必ずしも社会的にマイナス評価ではない。むしろプラス評価になることもある。
 → 明治「文明開化」期以降、異性装を否定・抑圧する西欧キリスト教思想が流入しても、異性装に魅力を好む感性は現代にも継続している。
 ← 松濤美術館「装いの力ー異性装の日本史ー」展の「大入り」

③ 異性装という要素を考慮すると、美術作品(特に絵画)の中の人物の性別を確定するのが難しい場合があり、性別が分からない人物がときどきいる。
 → 別にそれでもかまわないという感性。
 → 性別を分明しなければいけないというのは西欧的・近代的な感性。

④ 美術作品の中には、異性装であることの「徴(しるし)」を付けていることがある。
 → 「有徴性」

⑤ 明治期を境に、ジェンダーの枠組み、それに立脚するセクシュアリティ観、ジェンダー記号(性別指標)が大きく変化している。
 → 近代西欧的な認識を、江戸時代以前の美術作品に投影するような美術作品の解釈、美術史はかなり危うい。
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