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20世紀末(1990年代前半)の商業女装クラブ(その19)Dさんとの思い出 [性社会史研究(性別越境・同性愛)]

1月20日(月)

「エリザベス会館」の談話室(ルーム)には世話係の女性スタッフがいた。

世話係の仕事は、ルームの客の応対と管理だが、1回1枚が基本料金に含まれているポラロイド写真の撮影も重要だった。
さらに、別料金を払えば、ネガフィルムの撮影もしてくれた。

私が通い始めた頃(1990年)には,世話係は2人いた。
1人はボーイッシュなYさん。
レズビアンという噂があった。

もう1人がDさん。
私よりたしか2歳上の30代後半、小柄だが、若い頃はきっとモテただろうと思われるチャーミングな女性だった。

常連の会員さんは、Yさん派とDさん派に分かれていた。
私は、Dさんと気が合い、ポーズ練習のトレーナーをお願いした。

ある時、Dさんがこんなことを言った。
「順子ちゃん、あなたは、何1000人に1人かの女顎なのよ。このクラブでたくさんの女装する男たちを見てきた私が言うのだから間違いないわ。だから頑張りなさい」

ずっと容姿コンプレックスが強く、新人賞をもらって、少しは自信をもったものの、まだコンプレックスが抜けきっていなかった私にとって、「何1000人に1人の女顎」の評価は。とてもうれしく、自信になった。

以後、フェイスライン(とヒップライン)を意識した写真(後ろ向き見返りポーズ)を撮るようにな
る。

910828-1 - コピー.jpg 910828-2 - コピー.jpg
1991年8月28日撮影。
ポーズ指導&撮影はDさん。
表情(流し目)の指導も
正直、女性の前で、このポーズをとるのかなり恥ずかしかった。
でも、Dさんとの撮影というと、この写真を思い出す。
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