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20世紀末(1990年代前半)の商業女装クラブ(その2)料金システム [性社会史研究(性別越境・同性愛)]

1月14日(火)

いろいろ思い出したので、記録しておく。

1990年代前半の東京の商業女装クラブ「エリザベス会館」の入場料は、1回5000円だった。
回数券だと5回20000円で少し安くなる。

それが基本料金で、一般的な女装衣装とウィッグのレンタル料、専属メイキャパーによる化粧料、「談話室」の使用料が含まれる。
下着とストッキングは別途購入(市場価格より高い)。

ドレスや着物を着たい人は別料金で、ウェディングドレスが15000円、振袖は着付け料込みで2万円前後だったと思う。

イベントに参加すると、その都度、追加料金が必要。
たとえば、春のお花見(上野公園)だと+6000円。
夏・冬の大きなパーティーだと+8000~10000円。
ともかく、お金が掛かる。

来館カードがあって、来館回数を競わせる。
トップクラスは、年間120回くらい。
回数券を使って48万円。
来館トップになると、賞品は回数券1冊(2万円)だったと思う。

上客の常連さんだと、来館料に特別衣装のレンタルやイベント参加で、年間100万円は使っていたと思う。
まさに「女装道楽」。

そういう世界で、貧しい研究者(私)が評価を得るには、年間2回あるコンテストで賞をとるしかなかった。

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