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そんなに死んだら廓はなりたたない [テレビ批評]

1月7日(火)

NHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」の第1話。
「投げ込み寺」と言われる浄閑寺のシーンで、お女郎さんの遺体が4つ。
それはいくらなんでも多すぎる。

1日4体だったら、1年354日(旧暦)で、1416体。

俗に「遊女三千」と言われた(実際は3000人はいない)新吉原の遊女の半分近くが1年で死んでしまうことになる
そんなに死んだら、遊女の補充が追いつかず、遊廓が成り立たない。
遊女の養成には、時間も手間もそれなりにかかる。。

1日でなく何日分という説もあるが、それは浄閑寺さんに失礼。
「投げ込み」があったら、お寺は遺体を埋めて過去帳に記載して供養する。
放置するような無慈悲はしない。

高齢化が進み多死社会になった現代日本の死亡率は年間1.3%弱。
いくら江戸時代の新吉原の遊女の衛生環境が悪くても、死亡率は3%くらいだろう。
3000人として年間90人、4日に1体ということになる。

下層の遊女の境遇の悲惨さを示す演出なのだろうが、遺体が4つは、いくらなんでもやり過ぎだ。
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