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10月24日(木)映画「ブルーボーイ事件」の試写を観る [現代の性(性別越境・性別移行)]

10月24日(木)

調布の日活撮影所で、映画「ブルーボーイ事件」(飯塚花笑監督、日活)の試写を観せていただく。

1960年代、日本の「性転換」医療の大きな転換点(アンダーグラウンド化)になった「ブルーボーイ裁判」を映像で再現した作品。

予想以上にすばらしかった。
画面が単調になりがちな法廷シーンが多いにもかかわらず、まったく飽きさせなかった。

来年秋の公開とのことだが、その前に、海外の映画祭で高く評価されることは間違いないと思う。

私はトランスジェンダー史の研究者で「ブルーボーイ事件」についても論文で見解を述べているが、同時にトランスジェンダーの当事者でもある。

この事件に関与した「ブルーボーイ」(身体を女性化した男性を意味する1960年代のスラング)の方たちは、だいたい私の15~20歳年上の世代(存命なら85~90歳)。

困難な環境の中で、命がけで自分らしく生きようとした先人たちの営みと思いを掘り起こしてくださった飯塚監督と俳優の皆さん、関係の方々に、トランスジェンダーの後進として、心から御礼を申し上げたい。

(ネタバレになるので詳しくは書けないが)「サントワマミー」を唄うシーンでは涙が出てしまった。
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