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和泉式部という歌人 [テレビ批評(光る君へ)]

9月15日(日)

捨て果てんと 思ふさへこそ かなしけれ 
 君に馴れにし 我が身と思へば (和泉式部)
(世を捨てて尼になってしまおうと思うことまでが悲しい。亡き君に馴れ親しんだ我が身と思うので)

恋人の敦道親王と死別した頃、尼になろと思って詠んだ歌。

この歌を詠む場面が、「光る君へ」に出てきた。

和泉式部は、感情がそのまま口から歌として溢れ出すような天性の歌人。
技巧的な同時代の歌人たち(藤原公任や紫式部など)とはかなり異質。
私は、万葉時代の額田王、近代の与謝野晶子と並ぶ、天才女性歌人だと思っている。

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