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【メモ】女装者のセクシュアリティの時代変遷 [性社会史研究(性別越境・同性愛)]

6月16日(日)

【メモ】女装者のセクシュアリティの時代変遷

(1)「before it」の時代(~1989年)
女装することと男性と性的関係を持つことが表裏一体、不可分なものであると考えられていた時代。
男性の性的欲求に従順な女装者が良き女装者だった。
性行動も活発で、乱交形態もあった。

(2)「after it」の時代(1990~2009年)
1987年の「AIDSパニック」以後、HIV感染への警戒(恐怖)から性行動が不活発になっていく。
乱交形態もほとんどなくなる。
また、フェミニズムの影響を受けた女装者は、自己決定意識(「寝る寝ないは私が決める」)が強まり、男性の性的欲求に従順ではなくなる。

(3)「男の娘」ブーム(2010~2019年)
コスチューム・プレイとして「かわいい」が強く意識されたニュータイプの女装者「男の娘」が注目される。
女装者の価値観が「セクシー」から「かわいい」に転換し。それにともなって、「お相手」として女性が台頭する。。
相対的に「お相手」としての男性の存在は、さらに後景に退いていく。

(4)「コロナ禍」と脱セクシュアリティ化(2020年~)
2020~22年の「コロナ禍」で「濃厚接触」である性行為に対する忌避感が強まり、性行動はさらに不活発化する。
「コロナ禍」収束後も、社会全体として、セクシュアリティを語ることが憚られる風潮がが強まる(背クシュアリティの隠蔽、社会の脱セクシュアリティ化=「ビクトリア朝」化)。
そうしたセクシュアリティが隠蔽される一方で、マッチングアプリを利用した女装者「売春」(相手は男性も、女性も)が盛んになっているという情報もある。→要調査

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