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「ゲイ・ビジネス」と「トランスジェンダー・ビジネス」 [現代の性(性別越境・性別移行)]

2月3日(金)

『躍動するゲイ・ムーブメント―歴史を語るトリックスターたち―』(明石書店)の初稿ゲラ、第3章、のがマーガレット小倉さんの口述で、1つのポイントになっている「ゲイビジネス」という観点。

読んでいて、「こういう観点が成立するって、やっぱりゲイはすごいな」と思った。

これをトランスジェンダーに置き換えると、どうなるか?

「トランスジェンダー・ビジネス」
① ショービジネス(ニューハーフ・ショー2パブなど)
② 酒場(女装バーや女装スナックなど)
⓷ セックスワーク(ニューハーフ・ヘルスなど)
④ 商業女装クラブ(「エリザベス会館」など⑤
⑤ 女装、ニューハーフ雑誌・ビデオ

ここまでが、20世紀からある「伝統産業」。
④⑤はほとんど滅んでいるし、②も衰退。

⑥ 「性同一性障害」医療
⑦ 性別移行サポート事業(SRSアテンド会社、ボイストレーニングなど)
ここらへんが21世紀になって成立する産業で、いちばん規模が大きいのが⑥。
と言っても、⑥メインでやっているのは、全国で、メンタルクリニックが5軒くらい、形成外科が3軒くらい。
他の医療分野に比べたら規模は小さい。

要は、トランスジェンダーは独自の「ビジネス」として成立するほどの規模ではないということ。
トランスジェンダーの人口は、大きく見ても0.3%がせいぜい。
つまり全国で30~40万人。
「1箇所に集まって住めば政令指定都市(人口120万人)」のゲイとは人口&経済規模が違いすぎるということ。



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