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「理解はできなくても、ともに食卓は囲める」 [現代の性(性別越境・性別移行)]

1月7日(土)

私が尊敬するジャーナリストで友人の『東京新聞』論説委員兼編集委員の田原牧さん。
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もともと中東(アラブ)世界がフィールドの髭面の男らしい見かけの記者だった。
それが、ジェンダーを女性に移行しロングヘア―のお姐さん記者になった。
普通なら、その時点で超男性社会のアラブからフィールドを変えるだろう。
しかし、牧さんは変えない。

シリア紛争の時に、久しぶりにアラブ世界の知人(情報源)にコンタクトをとると、「おお、日本のTAHARAか、久しぶりだな」と歓迎してくれる。
そこに現れたのは。お姐さんで、アラブ人もびっくり。

それでも、アラブ人は遠来の友人との交誼を重んじるので、ちょっと顔を引きつらせながらも。ちゃんと歓待してくれて、情報も得られた。

その陰で「日本のTAHARAが女になった。しかもけっこう美人だ(←余計)」という情報がすごい速さでアラブ社会を駆けていく。

という話が大好き(ご本人から直接聞いた。一部脚色)。

「理解はできなくても、ともに食卓は囲める」
とは、そういう体験に裏打ちされている。

ともすれば、理屈や「正義」が先に立つ「LGBT世代」とは違う、現場たたき上げの感覚は、私と共通するものがある。

ともかく、余人をもって代えがたい、すごい人なのだ。

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