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ベトナムの高地少数民族(母系制社会)の動画 [生活文化・食文化・ファッション文化論]

11月6日(日)

いろいろ一段落して、今日は何もやる気が起こらず、例のベトナムの高地少数民族の動画をずっと見ていた。
https://www.facebook.com/bushcraftsolo1/videos/1045432270188969
得た知見。
①狩猟採集と農耕と商品経済が同時に存在している。
この動画の男性は、山で獲った野ネズミの干物やバナナの花を市場に持って行って売り現金収入を得ている。
一応、農場を営んでいるが、生産性に乏しく、農産物を市場で売る余剰はないようだ。
一方、女性は生産性の高い農場を経営していて、収穫物を市場で売り現金収入を得るだけの余剰がある。

②二人は「夫婦」らしい。
男性と一緒の時の女性の表情はいつもより明るい。
(別の動画では)3歳くらいの女児がいて、おそらく女性の祖父母が育てている。

しかし、男性と女性は一緒に住んでいない。
市場からの帰路、分かれ道で、女性が収入の一部を男性に渡し、手を振って別れている(14分頃)。

経済的には圧倒的に女性が優勢。
男性は女性の農場の経営には寄与していない。

婚姻形態としては、明らかな別居婚だが、はたしてこのような形態を「婚姻」と言っていいのか?疑問に思えてきた。

財産が母系(女系)に継承され、農作業だけでなく、家を建てるような力仕事まで女性が独力でやってしまう母系制社会では、男性の社会的役割は「種」以外にあまりないのではないか?


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