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地方美術館の企画の「突破口」 [お仕事(講義・講演)]

9月10日(土)

私の講演に、木下直之先生(美術史・文化資源学、静岡県立美術館館長、東京大学名誉教授、『股間若衆』の著者)がお見えになって、ちょっとだけお話しした。

今回の松濤美術館の企画展が、公立美術館における企画の「突破口になると思う」とおっしゃっていたのが印象的だった。

従来の公立美術館の展示は、伝統的な「美術」領域にとどまっていて、サブカルチャー系、とりわけ性的な要素があるテーマには踏み込まない傾向があった。

たとえば、大英博物館の「春画展」の日本開催に、どこの公立美術館も手を挙げなかったように。

その結果、似たような企画展ばかりになり、入場者の頭打ち(というか減少)、とりわけ若者の関心と遠い存在になっていた。

松濤美術館の今回の企画展の人気が、そこら辺を打破する、突破口になれば、私もうれしい。

4年後、静岡県美術館が開館40周年とのことで、なにか斬新な記念展をやりたいとおっしゃっていた。
木下先生、私と同年代(先生が1つ上)。
「4年後」をイメージしているのは、素敵だと思った。

私には「4年後」は思い描けない。
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