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立命館大学国際言語文化研究所ジェンダー研究会「トランスナショナルな運動としてのトランスフォビア」 [現代の性(性別越境・性別移行)]

12月18日(土)

立命館大学国際言語文化研究所ジェンダー研究会の連続企画「フェミニズム × トランスジェンダー」(第4回)の清水晶子さんの講演「トランスナショナルな運動としてのトランスフォビア」を視聴。

私が数年前から言っている「宗教右派と(一部の)フェミニストがトランスジェンダー排除の一点で連携する」という観察に基づく予言を、きっちり理論的・学問的にお話されて、とても勉強になった。

そして、2018年頃から急激に高まる日本の反トランスジェンダー運動が何を参照したのか(何に示唆されたのか)も、かなり明らかになったと思う。

私くらいの世代だと、すでに1990年代のヨーロッパのラディカル・フェミニズムにトランスジェンダー排除の言説があることは、一部翻訳が入ってきて知っていた。

問題は、そうした言説が、2010年代後半になって、なぜイギリスで復活し一定の影響力をもつようになったのか?
そこらへんの経緯と構造(背後で誰が焚き付け資金援助をしたのか)を、清水さんは明確に語ってくださった。

また、イギリス(カナダを含む)と大陸欧州諸国、イギリスとアメリカの状況(メディアの姿勢)の違いもよくわかった。
あとは、まだ不明な部分が多い韓国フェミニズムの影響の実証だろう。

「宗教右派と(一部の)フェミニストがトランスジェンダー排除の一点で連携する」という現象は、世界的なもので、日本でもフェミニズム系の大学教授がバックラッシュの実践者である山谷えり子参議院議員の発言や、そのイデオローグある八木秀次教授の論考を肯定的に評価するという現象がみられる。
今日の清水晶子さんの講演は、トランスジェンダーの尊厳・人権・生活・命を守るために、敵をよく知って備えるという意味で、とても有益だった。

ありがとうございました。


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