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今回のビデオ整理でわかったこと [性社会史研究(性別越境・同性愛)]

8月24日(火)

今回のビデオ整理でわかったこと。

番組名に「性同一性障害」と銘打った番組で一番早いのは、
NHK総合1996年9月26日放送の、
「クローズアップ現代; 動き出した性同一性障害医療―解明されるか現代の病―」
と思われる。

次が、日本テレビ1997年6月15日放送の、
「ドキュメント‘97:性同一性障害・女から男へ」

私が関わった最初の番組は、
テレビ朝日(大阪朝日放送制作)1998年2月8日放送の、
「テレメンタリー‘98:性の越境者たち」
で、これは番組名に「性同一性障害」は使っていない。

4つ目が、テレビ朝日1998年5月17日放送の
「サンデー・プロジェクト:性同一性障害―女から男へ 男から女へ―」
その後、「サンデー・プロジェクト」は継続的にこの問題を取り上げる。

性同一性障害者に特徴的な「元の性を取り戻す」的な表現が番組名に登場するのは、
NHK教育1998年6月22日放送の「ETV特集:男と女の境界線―その性をとりもどす時―」
が最初。

そして、1998年10月16日夜、埼玉医科大学・第1号SRSを、各テレビ局が夜のニュースで一斉に報じる。

こうした「正規」(ガイドライン)医療の流れとは別に、16歳の男子高校生が卒業までに睾丸摘出手術を受けるために、母親が手術同意書に署名するシーン(1995年)とか、大阪のW形成クリニックで、SRS希望の男性が院長に帯封付きの100万円を渡し、院長がそこから4枚抜いて戻す(つまり手術代96万円)シーン(1998年)とか。

「闇」というか、ディープというか、「よくこんな場面を撮ったなぁ」というような部分を撮影している番組もある。
それは、それで貴重な記録。

はっきり言うと、「ガイドライン」以降のお行儀の良い番組より、おもしろい。

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