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「ジェンダー論」のレポートのテーマと感想 [お仕事(講義・講演)]

8月1日(日)
「ジェンダー論」のレポートのテーマと感想。
テーマは「ジェンダー&セクシュアリティに関する事象」なので基本的に自由。

(1)Aセクシュアルにを取り上げた学生が5人(すべて女子)。
講義では5分ほどしか話していないので、やはり自身の関心だろう。
レポート提出者は219人なので、Aセクシュアルの比率を1%とみれば、2人程度いて当然。
それより、やや多い気がする。

(2)「恋愛と結婚」については歴史篇と現代篇と2コマ話していることもあり、テーマに選んだ受講生が多い。

中でも、注目したのは「恋愛至上主義」に対する「コスパ至上主義」。
つまり、恋愛や結婚はコストパフォーマンスが悪いからしないという考え方。

男性の場合、デート費用を男性がもつという社会慣習に「コスパの悪さ」を感じるようだ。
女性の場合は、結婚にともなう改姓手続きの煩雑さに「コスパの悪さ」を感じている。

今後、恋愛・結婚における「コスパ至上主義」がどこまで広がるか、注目したい。

(3)Trans-womanのオリンピック女子競技への出場問題を取り上げた学生が7人。
うち5人が出場に反対。
とくにスポーツ経験がある学生は、競技の公平性への懐疑が強い。
講師が「女子競技の公平性」を比較的重視する立場なので、反対論を書きやすかったのだろう。

(4)同性婚&同姓パートナーシップ制度をテーマにした学生は相変わらず多い。
ただ、昨年度よりは減少(3分の2)。
関心のピークは過ぎたか?

(5)「性同一性障害」をテーマにしたのは229人中わずかに1人。
講義の中では15分ほど解説しているのだが。
2010年代前半には全体の10%ほどもあったが、2015年くらいから減り始め、ついに「オワコン」化。

(6)最優秀は、1990年代前半(バブル崩壊期)の東京芝浦のディスコ「ジュリアナ東京」の「お立ち台ギャル」の意識を調査・分析したレポート。

「ジュリアナ」に行ったことがある母親に話を聞いていることに加えて、当時の雑誌記事のインタビューを引用・分析している点が秀逸。

セクシュアリティよりストレス発散、という結論も妥当。
跡地にも行っている。

ちなみに、芝浦在住の女子学生。
地元意識がテーマ選択の原点。

(7)レポートの評価基準は、
① 自分に引き付けた(他人事ではない)テーマ選択。
② 自分で調べて・分析する努力。
③ レポートとしての様式(参考文献の提示など)

もともと「(なんちゃって)ジェンダー論」なので、学問的にシビアなことは言わない。
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