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2020年のアメリカの平均寿命-1.5歳 [世相(新型コロナ肺炎関連)]

7月22日(木)

平均で1年半、平均寿命が縮むというのは大変なこと。
2020年のアメリカは、たしかに「大疫年」だった。

ジェンダー、人種差も顕著。
男性が-1.8歳、女性が-1.2歳。
ヒスパニック系が-3歳、黒人系が-2.9歳、白人系が-1.2歳。

ちなみに、11年ぶりに死亡者数が減った(平均寿命はおそらく微増)2020年の日本は「大疫年」とは言えない。
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米国の平均寿命、コロナで1歳半短く 20年 人種間格差も拡大

【ニューヨーク=山内菜穂子】米国の2020年の平均寿命が新型コロナウイルスの感染拡大などにより、19年より1歳半短くなったことがわかった。第2次世界大戦時以来、最大のマイナス幅。近年縮んできた人種間の平均寿命の差も再び広がった。


米疾病対策センター(CDC)が21日に発表した。20年の平均寿命は77.3歳。19年は78.8歳で、第2次世界大戦の影響を受けた1943年(前年比2.9歳減)以来の下げ幅の大きさ。男性は74.5歳(同1.8歳減)、女性は80.2歳(同1.2歳減)だった。

平均寿命を縮めた主因は新型コロナだ。米国で20年のコロナによる死者数は推計37万人超と死者全体の1割を占めた。CDCは20年の平均寿命のマイナス幅の74%がコロナに起因すると説明している。

人種間の平均寿命の格差も浮き彫りにした。マイナス幅が最も大きかったのはヒスパニック系で、78.8歳と19年より3歳短くなった。黒人は71.8歳で2.9歳短くなった。白人は77.6歳で1.2歳の縮小にとどまった。

白人と黒人の平均寿命の差も再び広がった。93年に白人と黒人の平均寿命は7.1歳の差があったが、19年に4.1歳に縮んでいた。20年はその差が5.8歳に広がった。

CDCの別の調査によると、ヒスパニック系のコロナによる死者は白人の2.3倍、黒人は2倍にのぼる。在宅勤務を選べない職種に就く人が多いことや、ワクチンの接種率の低さ、医療機関へのアクセスの不十分さなどが背景にあるとみられている。

薬物中毒死の急増も平均寿命の引き下げにつながった。20年の不慮の事故による死者数の増加は「主に薬物の過剰摂取による死亡が原因」と指摘した。コロナ禍が長期化し、若者を中心に医療用麻薬「オピオイド」などの乱用が増えた。20年の薬物過剰摂取による死者は推計で19年比3割増となった。

『日本経済新聞』2021年7月22日 1:33 (2021年7月22日 16:11更新)
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