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「呉座鍵アカ崩れ」のその後 [現代の性(一般)]

3月23日(火)

呉座勇一氏(国際日本文化研究センター助教)の川上未映子さん(作家)へのツィートにドン引き。

「自分は若い頃さんざんミニスカートを売り物にして、おばさんになったらこれだもんな…」

ジェンダー概念に無理解なミソジニー男性の典型。
呉座氏の数多い女性嫌悪ツィートの中で、これがいちばん引いた。

川上さんは呉座氏の論敵でもないわけで、呉座氏、社会で活躍する女性が嫌いなのだと思う。
どうして、そんなに歪んでしまったのか?

それに対する川上さんの冷静な(でも、怒りがこもった)コメント、さすがだと思う。https://twitter.com/mieko_kawakami/status/1373574981171343360
「読者の方が送って下さり、いま初めて読みました。十年一日の幼稚な内容自体に驚きはないのですが、著名な作品もあるらしい学者にして教育者が、実名でこのような性差別発言が堂々とできること、またそれが容認されるだろうという認識を含め、何らかのメリットが得られると思っているのが異常ですね。」

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呉座勇一氏の女性に対するハラスメント問題、昨夜あたりから急に擁護論が高まっている感じ。

差別言動をした人と、された被害者とは、「どっちもどっち」ではない。

擁護派の多くは呉座氏の同世代(40代)以上の男性たちと思われる。
呉座氏と同様に、ポリティカル・コレクトネス(性別・人種・民族・宗教などに基づく差別・偏見を防ぐ目的で、政治的・社会的に公正・中立とされる言葉や表現を使用すること)を批判し、ミソジニー(女性嫌悪)的な社会認識を温存したい連中の姿があぶり出されてきた。

やはり、呉座氏の個人的な資質だけの問題ではなく、社会構造の問題という感を強くする。
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呉座氏は「主婦に収まって趣味的にちょこちょこ研究を続ける女性研究者」や「学界でも結婚で第一線を退いた主婦が知的好奇心から研究バイトというケースが目立つ」と批判的に(というより嫌悪的に)ツイートしている。

女性研究者たちが、そうせざるを得ない社会構造が見えないのだとしたら、逆に呉座氏の研究者としての資質を疑わざるを得ない。
少なくとも社会史の研究者としては駄目だろう。
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「呉座鍵アカ崩れ」に関心を持つ理由。
① 女性嫌悪&ポリコレ批判の文脈は、トランスジェンダーである私にとって「明日は我が身」の問題だから。
② 遠い昔、日本史学界に身を置いた者として、その旧態依然な感覚に呆れているから。
③ 呉座氏の勤務先の所長が、私が長年お世話になり敬愛する井上井章一先生だから。


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