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山口県宇部市が同性パートナー制度導入へ [現代の性(同性愛・L/G/B/T)]

2月20日(土)
山口県宇部市が、今年度中に同性パートナー制度導入へ。
長州藩、安倍ちゃんのお膝元、あの超保守県の一角がついに崩れた。

金子法子先生(医師:針間産婦人科、針間克己先生のお姉様)らの尽力が実った。
朝日新聞20210219.jpg

ただし、この記事の不思議なところは、同性パートナーシップ制度の実現の話なのに、性的少数者の事例として、受益者のゲイorレズビアンではなく、トランスジェンダーが登場して、その人の人生の困難に話が終始してしまうこと。
記者の認識がズレているように思う。
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「妻の役割演じていた」 トランス男性が願う、公の認定

山口県宇部市は、LGBTなどの性的少数者のカップルを夫婦と同じような関係のパートナーとして公的に認定する「パートナーシップ宣誓制度」を今年度中に導入する。県内自治体では初めて。議会の議決を経ずに市長の判断で制定できる「要綱」で定める。

市内在住か、転入予定の成年カップルであることが条件。法的効力はないが、市が交付する証明書を示すと、市営住宅への入居や助成金の受給など、法律婚をしたカップルと同様に行政サービスを受けることができるようになる。市は市内の民間病院に対しても、証明書を提示したカップルを家族として扱うよう求める。

民間の大手通信会社や保険会社では、パートナーシップの証明書を示したカップルに、家族向けの割引や保険金の受け取りを認めている。

市によると、性的少数者の割合は人口の約8・9%(11人に1人)とされる。性的少数者にホルモン治療などを行う「にじいろ外来」を開いている針間産婦人科(宇部市)の金子法子医師は「生きづらさを抱えている当事者にとっては重要な制度。当事者ではない人にとっても性的少数者について考えるきっかけになる」と話す。
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宇部市に住むトランスジェンダー男性(48)は幼い頃から心と体のギャップに悩んできた。市が導入を予定するパートナーシップ制度について「性的少数者への意識が変わるきっかけになる」と期待する。

女性の体で生まれたが、性自認は男性。幼い頃から遊び道具はウルトラマンの人形などで、小学校の休み時間にはほかの男子児童とスポーツをして過ごした。

思春期になるにつれて、生理が始まったり胸が膨らんだりして苦しい日々が続いた。中学校の制服はスカートだったが、できるだけ体育用のジャージーのズボンをはいて登校した。「あと3年間制服を着て、この地獄が続くなら」と高校には進学せず、就職した。

職場では女性として働き、男性と10年間ほど結婚生活も経験した。「どこか諦めていた。家庭では妻の役割を演じていた」

SNSで出会った当事者の友人と交流するなか、本当の自分でありたいという気持ちが高まり、昨夏に針間産婦人科のにじいろ外来にたどり着いた。現在は2週間に一度ホルモン治療を受けている。

「先生、見て。生えてきたんよ」。病院を訪れた男性はマスクを外し、口元に伸びた1本のひげを大事そうになでた。今後は性別適合手術を受け、戸籍の性別を変更したいと望んでいる。

現在の職場では、同僚には自分がトランスジェンダーだと伝えているが、客には伏せている。「やっぱりこのまちではまだ、いろいろと偏見もあるから」

体の性が書かれた戸籍を見ると、「自分が女性だと突きつけられるよう」と話す。パートナーシップ制度には戸籍謄本が必要で、今のところ利用するつもりはない。だが、制度の導入には期待を寄せる。

「多様な性のカップルを公に認める制度が県内でも広がって、性的少数者の生きづらさが少しでも減ってほしい」と話している。(山崎毅朗)

『朝日新聞』2021年2月19日 14時00分
https://www.asahi.com/articles/ASP2L7FJYP2KTZNB001.html?iref=pc_ss_date_article&fbclid=IwAR0pYjqDUAnX4IdvoOqJhhy3aSy0nhNJxWb6nVxkU7h5Orp4WMiFPqGM3UY
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