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アメリカ民主主義における「共同幻想」 [政治・選挙]

12月22日(火)

で、今夜の会食は「アーカイブ作りご苦労様」の趣旨でお誘いをいただいたのだけど、もうずいぶん遠い出来事のような気がする。

なので、アメリカ大統領選挙のお話をうかがう。
「何回、取材してるのですか?」と問うと、
「クリントン、クリントン、ブッシュ(子)、ブッシュ(子)、オバマ、オバマ、トランプ、バイデン」
とのことで、なんと8回。
そんな記者、日本にはいないだろう。

お話の中で「なるほど」と思ったこと。
アメリカの民主主義システムは、法律だけでなく「共同幻想」によって支えられている。
たとえば、開票が終わった時点で負けた候補は、それが現職大統領であっても敗北宣言を出し、それをきっかけに政権の移譲作業に入るということになっているのは、法律で決まっているのではなく、敗者がとるべきマナーという「共同幻想」に依っている。

しかし、トランプ大統領とその取り巻きはそうした「共同幻想」に乗っていない人たちなので、こんな混乱状態になった。

一方で、民主主義とはこうあるべき(いかなる形でも独裁は許さない)という「共同幻想」も健在で、連邦最高裁の保守派の判事たち、とりわけトランプに指名された3人でさえ、その「共同幻想」は破らなかった。

軍も同様で、軍は選挙結果に介入すべきではないという民主主義の根幹は守る。
たとえ、トランプ側近の国防長官代理が命令を出しても動かないだろう、という話。

私はいろいろな勉強をしてきたが、いちばん手っ取り早い方法は、現場を知っている第一人者に直接じっくりお話をうかがうことだと思っている。

という意味で、今夜はとても有意義で幸せな夜だった。

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