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「TBSラジオ」「性的少数者(LGBTQ)のアーカイブを作る試み」 [現代の性(同性愛・L/G/B/T)]

11月3日(火・祝)

「TBSラジオ」(2020年10月31日放送分)「性的少数者(LGBTQ)のアーカイブを作る試み」(担当:崎山敏也記者)

なんか、もにょもにょ語ってる。

正直言うと、ラジオ取材はあまり好きじゃない(Trans-womanのコンプレックスである声が強調される)のだけど、ちゃんと要点を押さえて紹介してくださって、うれしい。
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性的少数者(LGBTQ)のアーカイブを作る試み▼人権TODAY(2020年10月31日放送分) 人権TODAY

[TBSラジオ]2020.10.31 土曜日09:22

毎週土曜日「蓮見孝之 まとめて!土曜日」内で8時20分頃から放送している「人権トゥデイ」。様々な人権をめぐるホットな話題をお伝えしています。

今回のテーマは、「性的少数者(LGBTQ)のアーカイブを作る試み」について

担当:崎山敏也

LGBTなど性的少数者の情報を発信したり、当事者、関心のある人が気軽に集まれる場所として、10月11日、東京・新宿区内に「プライドハウス東京レガシー」がオープンしました。「プライドハウス」というのは近年、世界各国で大きなスポーツ大会に合わせて設けられるようになってきた場所です。スポーツ大会をきっかけにして、スポーツの世界も含め、広く性的少数者や、社会の多様性への理解を深めてほしいという趣旨の場所です。

「プライドハウス東京レガシー」は、地下鉄「新宿御苑前」駅の近く、新宿通り沿いのビルの2階にあります。多様性を表す虹色の旗が目印です。中に入ると、情報発信や交流のためのイベントスペースや、当事者の相談にのる部屋。そして、一角にある本棚には、600冊ほどの本が並んでいます。

プライドハウスを拠点に活動するチームの一つ、「文化・歴史・アーカイブ」チームの山縣真矢さんは正式オープンの前日、関係者を前に、「昔から、当事者も暮らしていて、生きていて、いろんな記録、記事が残っています。いろんな団体ができたり、いろんな人が活動されてきたんですよね。そういうものを残していく。そしてそれを未来につなげていくということはとても重要で、この場所が続いていくこと、そこに信頼というものが生まれてくると思うので、ほんとに50年後100年後までずっと続くようなLGBTセンター、LGBTQのコミュニティアーカイブにしていきたいな、と思っています」と話しました。様々な記録を集め、後世に残す「アーカイブ」作りに取り組んでいるわけです。そして、山縣さんが使った「LGBTQ(性的少数者)のコミュニティアーカイブ」という言葉には、性的少数者のコミュニティ自らが作り上げていくアーカイブだという意味を込めています。

ゲイの山縣さんはゲイ関連の書籍を集め、整理するなど、チーム内で当事者ごとに収集、整理の作業を分担しています。チームの一人、レズビアンの鳩貝啓美さんはあいさつで「今後とも、レズビアン、バイセクシャル女性を始めとした方たちが参加しやすいスペースにしていけたらいいなと思って頑張っていきたいと思います。90年代から現在に至るまでのレズビアン当事者の方を始めとした大切な書籍からまずはこちらのアーカイブに用意しておこうということと、今後は、ミニコミ誌なども含めてなかなか一般のルートに乗らないものでもとても大切な軌跡がありますので、しっかりと記録化していきたいな、という話をしています」と話しました。

鳩貝さんは、レズビアンやバイセクシャル女性は見えにくい存在だが、「LGBTりにせず、それぞれに理解を深めてほしいとも話します。そのためにも、ミニコミや、イベントのチラシなど、広く様々な資料を今後も集め、デジタル化も視野に入れていますし、当事者からの聞き取りの映像や録音も将来は考えています。

まずは。一般に流通した書籍や雑誌1200冊が目標。今の600冊だけでも、学術書や研究報告書から、有名無名を問わず当事者の自伝、性的少数者それぞれにとっての実用書、小説、漫画まで多種多様です。専門書から、読んでくつろげる本まで、この半年間、購入したり、当事者や出版社からの寄贈で集めました。チームの一人、生まれた時に割り当てられた性別とは違う性で生きるトランスジェンダーの三橋順子さんは、トランスジェンダー当事者から聞き取り調査も行ってきました。戦後すぐはもう難しいかもしれませんし、1960年代を語れる当事者も高齢です。その一方で、性的少数者、多様性への関心が高まっている今、アーカイブづくりに取り組みたいということです。三橋さんは「高齢になると、ずっと自分が大事にしていた色々なものを処分しちゃうんですね。それを伝えてくだされば、まだいいんですけども、当時の感覚だと、それは隠すことなんで。それを少しでも、次の世代に記録として伝えたいっていうその思いが一番なんです。トランスジェンダーの自伝はけっこうな量、今回集まりました。そういう状況が、やっとやっと少しずつレズビアン、ゲイにも、流れが来ている状況で、そういうタイミングでいま、ということですね」と話していました。

プライドハウスは、当事者だけでなく、関心のある人、一緒に活動する人、誰でも利用できる場所です。山縣さんにあらためて聴くと「未来のLGBTQコミュニティを担う人とか若い当事者、それからこれから生まれてくる当事者のために昔のことを知ってもらうこととか、そういうものが大事です。ただ、それは、我々だけの閉じたものではなくって広くほんとに興味を持ってくれる人、サポートしてくれる人、ちょっと知りたい人、いろんな人が来て、そこで学んだりとか、情報得たりとかそういう場所になるということです」と話していました。

LGBTQアーカイブのクラウドファンディングのページから
「プライドハウス東京レガシー」は2020年11月現在は、金、土、日、月の午後1時~7時まで開館で無料です。そして、アーカイブを充実させ、残していくためには手間もお金もかかります。「歴史・文化・アーカイブ」チームでは資料を購入し、整理して維持するための費用を集めるため、クラウドファンディングを、11月19日まで行っています。当事者だけでなく、社会全体にとっても貴重なアーカイブ作りが始まっています。

LGBTQ資料を収集し、コミュニティ・アーカイブを作りたい!(クラウドファンディング)
https://readyfor.jp/projects/lgbtq-archives

プライドハウス東京レガシー http://pridehouse.jp/
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